タイトル汚くてすいません。
こんにちは、もうすっかり夏ですね。てか盆休みに突入してました....w 東京もめちゃくちゃ暑い日々が続いてます。
しかし今回の記事は春真っ最中の出来事、それもまだ大阪に住んでいた頃です。大変更新が遅れてしまいました。というのも大学のレポートに追われる日々が続き、すっかり更新するのを忘れていました(ココ最近はスイッチやってただけっていうのは内緒)。
さて、今回2年ぶりの大回り乗車記事ということで、3月末に和歌山線をメインとするルートで楽しんできました。約2年ぶりの更新です。
琵琶湖を1周するルートのvol.1は単独記事でしたが、今回vol.2は内容が多いので何回かに分けて記事にしていきたいと思います。つまり当記事はvol.2[1]という形になり、ルート紹介と旅の前半を紹介することになります。どうぞ最後まで宜しくお願いします。
JR大回り乗車ってなんやねん?って方へ
JRの旅客営業規則第157条に記載されている「選択乗車」を利用した乗り鉄向けの乗車テクニック。「大回り乗車」というのは出発地から目的地までを最短ルートではなくあえて遠回りして行く方法です。
JR東日本:旅客営業規則>第2編 旅客営業 -第4章 乗車券類の効力 -第2節 乗車券の効力
東京や大阪などの都市圏には「大都市近郊区間」というものが存在し、この区間内であれば目的地までのルートを好きなように決めることができます。例えば隣の駅までの初乗り運賃切符であったとしても、数時間かけて別のルートで遠回りすることができます。
大都市近郊区間については以下リンクのページに掲載されています。
そしてこの「大回り乗車」にはいくつかの厳守すべきルールがあります。主なものを紹介します。
まず1つ目は1回通った駅をもう1回通らないこと。出発地から目的地までは一筆書きのルートで行かなければなりません。
2つ目は途中下車ができない。当然大回り中にその駅の改札を出ればそこまでの運賃が必要となります。ここでいう途中下車の定義は電車から下りるということではなく、改札から出るということです。
3つ目は終電までに改札を出ないといけない。乗車券は購入日に限り効力があります。ちなみに3,4時間でも改札で「時間超過」となり出れなくなることがありますが、この場合は有人改札にて「大回り乗車」をしたことを申告すれば問題ありません。この時行程表などがあるとスムーズです。実際に僕も4時間程度の大回り乗車で自動改札を出れなかった経験がありました。
このようなルールを破ってしまうと最悪の場合「キセル(不正乗車)」となり増運賃などの罰則があるので、十分気をつけて楽しみましょう。
また、大回り乗車については以下のサイトが非常にわかりやすく説明していて参考になります。これから初めて大回り乗車をしようと考えている方は是非ご覧ください。
ルート紹介
今回のルートは以下の通り。メインテーマは「和歌山線」です。あまりいいウワサを聞かなくてこれまで避けてきた「和歌山線」ですが、今回は覚悟を決めて乗破目指して挑戦していきたいと思います。
(↑) JR大回り乗車の旅(関西編vol.2) ルート
●がスタート駅、●がゴール駅、●が乗り換え駅です。
上の画像テンプレートは以下リンクのページからお借りしました。大回り乗車について詳しくまとめられているので大回り乗車勢は必携です。
ルートはvol.1と極力被らないようにしました。和歌山線の他に万葉まほろば線や学研都市線など関西近郊ではあまり目立たない(個人の考えですw)路線を中心に乗り潰していきたいと思います。総移動距離は約248.8km、総所要時間はなんと7時間27分! 距離はvol.1より短いですが、所要時間はやや伸びることになりました。それでは大回り乗車スタートです!
【1】阪和線:天王寺→和歌山
2017年3月23日、木曜日。4月からの東京生活に向けて準備が進む春休み真っ最中、最後にもう1回関西で大回り乗車をしようということになりました。スタートとなる駅はvol.1と同じく大阪の副都心「天王寺駅」!
あとからvol.1に載せた写真と全く同じ構図でびっくりしましたが、もちろん新しく撮った写真です。
(↑) 天王寺駅 西口 (近鉄前交差点歩道橋より撮影)
今回の乗車券。例のごとくみどりの券売機で大きいマルス券を購入してきました。ゴールもvol.1と同様にJR難波駅です。
(↑) 今回の大回り乗車に使用する乗車券
このとき運転状況案内に目をやると、「神戸線」と「学研都市線」が遅れていました。どちらも数時間後乗る予定なので、遅れが長引かないことを祈るばかりです。
でまた例のごとく、中央改札前のセブンイレブンでおにぎりとか食料を購入。vol.1とやっていることが全く同じなので省略しますw
さて準備もできたところで駅名標でも撮影しよ~と時計に目にやったとき、時刻はなんと乗る予定の電車の出発時刻の1分前。これはやばい。
慌てて改札を通り、15番線に止まってた223系に乗り込む!ギリギリセーフです。まだ10秒ほど余裕はありましたが、ここで無駄に体力を使ってしまいましたw 皆さん、駆け込み乗車はダメですよ(説得力ゼロ)。
というわけで10:50、定刻通り天王寺を出発。今回は恒例の駅名標撮影を逃すことになってしまいました。
さて、まずは和歌山駅まで阪和線を完乗します。乗っている電車の種別は紀州路快速和歌山行。阪和線ユーザーにはお馴染みの説明ですが、この電車は8両編成の後ろ4両が紀州路快速で、前の4両は関空快速関西空港行となっています。分離は日根野駅で行われる予定です。分離についてはまた後ほど紹介します。
下の写真は出発直後の天王寺駅付近。写真奥に見える自分が今乗っているのと同じ223系は天王寺止まりの上り電車です。
(↑) 天王寺駅発車直後 左側(進行方向)車窓
クロスシートに座ってのんびりと和歌山まで乗りたかったのですが、ギリギリの乗車だったのでそんなことができるはずもなく。。ちょうどトイレ近くのスペースがあったのでそこに立って車窓を眺めます。トイレ付き車両のデッキみたいなところは窓が大きくて車窓を十分楽しめるので、席が空いていないときにはオススメしたい立ちポジです。
発車からしばらくした長居駅付近では長居公園のすぐ横を走ります。左の方に見切れて見えるのが「キンチョウスタジアム」。所謂サッカー場で、J1リーグのセレッソ大阪のホームスタジアムとしてもお馴染みです。そして奥に見えるドームが「ヤンマースタジアム」。サッカー場に加え、陸上トラックもあります。世界陸上2007やFIFAワールドカップ2002でも使われた実績があります。こう言っときながら、大阪に18年住んどいて長居公園恐らく行ったことないんですよね。
(↑) 鶴ケ丘ー長居 左側車窓
その後電車は三国ヶ丘駅、堺市駅と停車。三国ヶ丘駅は南海高野線との乗換駅ですね。
堺市駅の次に止まるのは「鳳駅」。伝説の動物「鳳凰」の「鳳」ですよ!本当にかっこいい駅名だと思います。また鳳駅は東羽衣駅方面へ向かう東羽衣支線の起点駅でもあります。
この鳳駅を出発して少ししたところに吹田総合車両所鳳派出所があります。撮影したタイミングがラッキーなことに阪和線カラーの103系と205系が並んでおりました。特に103系は幼い頃から色々思い出があり、「阪和線といえばやっぱこの車両!」と感じます。
(↑) 鳳ー富木 左側車窓 (吹田総合車両所鳳派出所)
しかしながら、この103系,205系は順次225系5100番台に置き換わりが進んでいってます。国鉄時代の車両がどんどん減っていきますが、やはり時の流れには逆らえないものです。一方で5100番台の行先,種別のLED表示を見ると電車の進化もすごいなあと思わされます。
電車は和泉府中駅と停車していき泉州地域に入ります。ここでやっと進行方向左側の一人席が空き、やっと座れました!
そして今度の到着駅は「東岸和田駅」。何やら工事が行われているよう。。。
(↑) 東岸和田駅 上りホーム
そう、ここ東岸和田駅ではここ数年、駅の高架化工事が行われています。下り線はすでに高架ホームが使用されていますが、上り線は今(2017年8月現在)も工事中。このホームは今年10月頃から使用開始されます。
東岸和田駅発車後少しすると貝塚市を走る水間鉄道の上を通るのですが、ちょうどそのタイミングに目の前を上り電車が無慈悲にも通過していき撮影失敗。下の写真は次に停車する熊取駅の直前の様子です。どんより曇り空で、住宅だけの正直面白みのない車窓が続きます。しかし、よ~く見てみると、左奥の方にずば抜けて高いビルが...!
(↑) 東貝塚ー熊取 右側車窓
多分、というか絶対そうだと思いますが、あれは「りんくうゲートタワービル」ですね! りんくうタウン駅のすぐ近くにある、高さ256m(日本3位)の超高層ビルです。撮影したときには気づきませんでした。一方あまり利用機会はなく、昔親と一緒にパスポートの発行手続きに行ったくらいです。大学キャンパスとかも入っているらしいです。
さて電車は定刻通り10:51、日根野駅に到着です。天王寺を出発して40分弱経ちました。ここで阪和線は関西空港線と分岐します。大阪府民でなくても関空を利用したことがあれば、結構聞いたことある名前の駅なんじゃないでしょうか。駅周辺はほんとに何もないですが...。
この駅でしばらく停車するので一度ホームに降りてみます。上りホームには225系の区間快速(この区間では実質各駅停車)が停車していました。
(↑) 日根野駅3番線に停車中の225系 (2番線より撮影)
この駅でしばらく停車する理由の1つ目は、関空特急はるかの通過です。結構良いスピードで通過していきます。やっぱりカッコイイですね。しかしながら未だ乗った記憶がありませんw
(↑) 2番線を通過する特急はるか
2つ目は...と行きたいところですが、ここで日根野駅にいる非常にユニークな駅員を紹介。わからない人はまず以下の動画を是非見てください。動画は音鉄として様々な動画をあげている”やたてつさん"からです。
このなかなか面白い放送をする名物駅員さん、この日も健在でした。いかにも大阪らしいといいますか、玄関口に近い駅としてはザ大阪を感じることができる貴重な存在です。まだ今も現役でやっているのか気になります。この自動放送をガン無視するスタンス、嫌いじゃないです。
話戻して2つ目の理由は、僕がここまで乗ってきた電車が分離するということです。あまりこういうのに普段馴染みのないエリア民にとっては「えっ?」となるかもしれませんが、日根野駅にやってくる「関空・紀州路快速」は必ず電車の切り離しが行われるため、このような光景を日常的に見ることができます。
(↑) 関空・紀州路快速の日根野駅1番線での切り離し作業前
前の4両が「関空快速」で関西空港行き、後の4両が「紀州路快速」で和歌山行きです。僕は後者に乗ります。
警備員or駅員(?)の確認の元、切り離しが行われました。画像だと2コマで完結するので面白みが伝わりませんが、結構見てて楽しいです。連結する時もそうですが、何かスッキリ感があります。
(↑) 切り離し作業後
切り離された前4両の関空快速は先に発車していきました。さらにそのあと「きのくに特急」のくろしおが通過。ここまで随分待たされる紀州路快速です。10:58、7分の停車にて再び発車です。
ここから先の区間は初乗車。長年大阪府民でしたが、和歌山に行く機会ってほとんどないんですよね。距離的に遠い京都とか神戸のほうが行ってる回数が圧倒的に多いです。
日根野駅を発車するとすぐ、吹田総合車両所の日根野支所が見れます。あっ、今は立って進行方向右側の車窓を撮っています。この車両所ですが割と規模が大きくて日根野の次の長滝駅からでも見れます。車窓からは225系など今活躍する車両が多く停まっていました。
(↑) 日根野ー長滝 左側車窓 (吹田総合車両所日根野支所)
日根野~和歌山区間は紀州路快速のみしか走りません。というわけで紀州路快速はここから終点まで各駅停車です。
沿線には畑が広がり、少し奥には山が見えます。大阪だけど田舎という感じ。東京みたいに電車に乗っていて街がずっと続く車窓は本当に稀なモノであると感じます。
(↑) 新家ー和泉砂川 左側車窓
和泉砂川駅に到着。特急もたまに停車する2面4線の上位駅です。泉南市に入り、そろそろ和歌山に近づいてきました。
(↑) 和泉砂川駅ホームと電光案内掲示板
JRの駅で大阪府内最南端の山中渓駅に停車後、電車は雄ノ山峠を越えていき、いよいよ和歌山へと入ります。すぐそばには山中川が流れていて、森がすぐそこに迫るなかなかの車窓です。
(↑) 山中渓ー紀伊 左側車窓 (山中川)
この付近は交通の要所になっていて、府道64号線や大阪と和歌山を結ぶ高速道路の阪和自動車道も傍を走っています。白浜などに旅行に行くときにはとてもお世話になりました。
(↑) 山中渓ー紀伊 左側車窓 (阪和自動車道)
峠を超え、木々の隙間から平野が見えるようになってきました。電車は和歌山県に突入です。紀伊山地と和泉山脈の間には一級河川の紀ノ川が流れ、平野部になっており、和歌山県の人口の大半はここに住んでいます。後ほど紹介する和歌山線はこの紀伊平野を走っていきます。
(↑) 山中渓ー紀伊 左側車窓 (紀伊平野)
やっとのことで紀伊駅に到着。前の山中渓駅からは8.1kmもあり、阪和線で最長の駅間となっています。駅名標の後ろに見えるの何の工事車両でしょうか?気になります。
(↑) 紀伊駅 駅名標
紀伊駅の次は「六十谷」駅に停まります。なんて読むのでしょう? 答えは「むそた」です。言われてみればそうだよなって感じですが、意外に読めません。六十谷駅では多くの学生が乗ってきました。ラブライブのぬいぐるみをカバンにつけた学生にはちょっとドキッとしましたw
六十谷駅を出ると電車は紀ノ川を渡っていきます。河口に近いということあって幅が随分広い!橋梁は老朽化により最近掛け替えられたみたいです。そしてあいにくの天気、、、うっすら霧がかかっています。
(↑) 紀ノ川橋梁 走行中 左側車窓
紀ノ川を渡り、紀伊中ノ島駅に停車していき。いよいよ終点和歌山駅へ。沿線のマンションも増えていき、少しすると和歌山市駅からの紀勢本線とも合流していき...
(↑) 紀伊中ノ島ー和歌山 左側車窓 (紀勢本線(和歌山市ー和歌山))
2分遅れで、11:30、和歌山駅に到着!天王寺からちょうど1時間15分、思っていたより遠かったです。これで阪和線も完乗ということになりました。そして乗ってきた電車は折り返し大阪行きの紀州路快速に変わっていました。ちなみに和歌山駅ではドア横のボタンを押して降りる形でした。
(↑) 和歌山駅 電光案内掲示板
初和歌山駅にて乗ってきた車両をバックに念願の駅名標撮影。旧タイプのままですね。
(↑) 和歌山駅 駅名標 (阪和線ver)
そういや天王寺駅で車両の撮影ができていなかったので、ここで撮影しておきます。223系さんです。JR西日本ではよくみる顔ですね。
(↑) 和歌山駅3番線に停車中の223系
都市風景から田園風景、そして峠を越えていき、さらに川を渡る。阪和線は色んな要素が詰まっていました。特に日根野以南の区間は初乗車ということもあって中々新鮮で、自分の知らない大阪の新たな光景を知ることができました。
これにて阪和線は終わり。次はメインの和歌山線ですが、時間があるので少し和歌山駅構内を徘徊していこうと思います。ほんとは改札の外に出たいのですが、精算して出たら「大回り乗車」じゃなくなってしまうので、ここは辛抱です。和歌山市内を散策するのはまたの機会に置いておきます。
【経由駅1】和歌山
初の和歌山駅。改札は出れませんが、気になるので時間の許す限りちょっくらお散歩です。阪和線は3番線の停車でした。少し離れた8番線に行ってみようと思います。
8番線には紀勢本線の和歌山ー和歌山市を結ぶ路線で、105系が停車していました。ワンマン運転です。「紀勢本線」は三重県の亀山市を出発し、紀伊半島の海岸沿いを走り、白浜等経由して和歌山県の和歌山市駅を結ぶ路線です。しかし和歌山ー和歌山市については特殊で、この区間に限りまるで支線のような運行形態になっています。
(↑) 和歌山駅8番線に停車中の105系、和歌山ー和歌山市を結ぶ紀勢本線運用車
というのも、和歌山駅以南からやってきた電車は和歌山駅止まりで和歌山市駅まで直通しないんです。残りの区間は上の写真の編成がひたすら往復するようになっています。和歌山、紀和、和歌山市と短い区間を結びますが、南海とJRのターミナル駅を結ぶ路線として一定の需要があるようです。
大変雑な写真撮影で申し訳ないですが、8番線の向こう側の9番線は私鉄の和歌山電鐵貴志川線のホームになっています。ラッピング車のいちご電車が入線している最中でした。いちごは貴志川線の終点の貴志川駅の特産品です。
(↑) 9番線に入線する和歌山電鐵いちご電車
貴志川線の案内マーク、可愛らしいです。和歌山電鐵といえばたま駅長!今は2代目ちゃんが頑張ってます。
(↑) 和歌山駅 案内標識一部
他に何かないかと探してみるとこんなものが。和歌山駅は和歌山MIO(SC)と直結してて、こんな改札口もあるようです。
(↑) 和歌山駅 MIO地下改札口
和歌山駅、だいたいこんな感じでしょうか。きのくに線ホームも行きたかったのですが、トイレで時間を潰しすぎました。次に乗る電車がやってくる7番ホームに急ぎます。
【2-1】和歌山線:和歌山→橋本(→高田)
いよいよメインの「和歌山線」! 今回和歌山線は高田駅まで乗ったのですが、記事の都合上橋本駅まで紹介していきます。
和歌山線は和歌山駅と奈良県の王寺駅を結ぶ路線です。王寺駅は大和路線の駅でもあります。全区間電化ですが、基本単線のローカルな路線です。
なんといっても、この和歌山線、乗破するのが大変と言われています。2時間近くの乗車、車両が古く超揺れる、尻がヤバイ云々...w 大都心近郊区間内のため、大回り乗車が可能な路線のですが、このような理由により今ままでずっと避けてきました。ですが、もう大阪にいれるのも1週間しかないので、この機会にチャレンジしておくことになったわけです(補足ですが、僕は4月から東京の大学に行くことになってます)。
というわけで、和歌山駅の7番ホーム。11:50出発の奈良行きに乗ります。昼時ですが、食料は先程消化してきたので、乗っている途中に餓死する可能性はなさそうです。
(↑) 和歌山駅 7,8番線 電光案内掲示板
奈良行きというのに引っかかる方もいるかもしれませんが、和歌山線を走る電車は王寺方面に行くのもあれば、高田駅で分岐して万葉まほろば線(桜井線)を直通する電車もあります。つまり今回乗るのは後者の方で、僕は奈良駅まで3時間以上もかけて同じ電車になることになるわけです。いくら乗り鉄でもこれは耐えれるかどうか...。
さっきも見たような...? 2両編成の105系です。こう、ローカル路線って感じでいいです。乗客は多いですね。
(↑) 7番線に停車中の105系
11:50、定刻通り和歌山駅を出発! 一方空色は相変わらず...。和歌山駅から少し離れるとこの車窓です。電車はいきなり4.6kmも離れた田井ノ瀬駅に向かいます。
「次は田井ノ瀬ー」、平成生まれが「昭和だな」って感じるような(わかってほしい)音質の自動放送でした。ワンマン運転なので、基本的に車内アナウンスは自動です。
(↑) 和歌山ー田井ノ瀬 左側車窓
連結部付近に座ったのですが、走行時の音がすごいです。特にカーブするときはキーッと響きます。ホロの汚れ具合からも車両の歴史が伝わります。
音もそうですが、揺れもなかなかです。ジョイント部を走ると毎回のようにガタンと結構大きめに揺れます。ローカル線だからかロングレール化されていないため、ジョイントも多いです。
(↑) 105系連結部 (座席から撮影)
あとはやっぱり、お尻がヤバイ
めちゃくちゃ熱いです。座席下が暖房になっていて、足元は暖かい空気を感じるのですが、しばらく座っているとその熱が座席のクッション部を経て、尻に伝わってきます。この記事のタイトルからわかるように、これが和歌山線の105系に乗っていて一番辛かったポイントです。間違いなく。下手したら低温やけどコースですし、感覚なくなったら時既に遅しで尻が焼けている可能性がありますw
対策として定期的に尻を上げたりしながら過ごしてました。なんならずっと立っとけばいいのですが、万一席を取られて2時間近く立ちっぱもしんどいので、なんとかして座席を確保し続けたわけです。
そうこうしていくうちに沿線の住宅も減ってきました。田園風景いいですね。下の写真はちょうど正午を迎えた頃の車窓です。真昼ですが、雲が多くて暗いです。
(↑) 田井ノ瀬ー千旦 左側車窓
船戸駅を出ると和歌山線は紀ノ川を南から北へと渡っていきます。紀ノ川と和歌山線はほぼ並走しています。橋からは水門(?)みたいなのが見えました。天気が良ければ尚良でしたが、なかなか面白みのある車窓だと思います。
(↑) 船戸ー岩出 左側車窓
橋を渡ったあとの岩出駅では結構な方が降りました。基本1両目のドアしか開かないのですが、岩出駅では2両目も開きました。ちなみに僕は2両目にいました。主要駅ではこのような扱いになるみたいです。また上り線とのすれ違いもここで行われました。
このようないろんな出来事を記録するために紙のメモ帳持参したのに揺れすぎて書けないという...w 途中からスマホのメモ機能を使うようになりました。メモ帳を持ってきた意味とは。
電車は打田駅に到着。ここも行き違い可能な駅です。
(↑) 打田駅 上りホーム
その2駅あとの粉河駅は2面3線という大きめの構造。というのもこの駅が運行上の境界駅になっています。和歌山駅始発の和歌山線は日中1時間に2本ですが、そのうち1本が粉河止まりの電車になっています。僕みたいに奈良までぶっ通しで乗る人はさすがにいないとして、粉河より先まで乗り続ける人もそこまでいないんでしょうね。
(↑) 粉河駅 上りホーム
駅名標は最近取り替えられた感じがする綺麗さでした。路線カラー導入に合わせて変わった感じでしょうか。ここまで和歌山を出発してから約40分、折り返し地点でもなんでもなく...。まだ奈良は果てしなく遠くの方です。
ひたすら山と川とたまに住宅が現れる車窓...。名手ー笠田では紀ノ川のすぐ横を走るので、眼下を流れる紀ノ川を楽しむことができます。高低差もあってなかなか良い車窓です。
(↑) 名手ー笠田 左側車窓
桜の木がちらほら見えるのですが、まだつぼみ状態の微妙な時期なのが残念です。また18きっぷシーズンなのに、18キッパーらしき人が誰もいなかったのが驚きです。やはり、路線としての魅力が低いのでしょうか...。確かに秘境地でも都市部でもないような地域を走るので観光としての魅力はあまりないですが、予想以上に利用客が多く、世間話が常に聞こえてくる賑やかな車内です。地方ローカル路線として、つまり地元住民の足として重要な役割を果たしていることがここまで乗ってきてよくわかりました。
妙寺駅で上り電車とすれ違い、その後少しして高野口駅に停車。高野山の麓にやってきました。そんなこんなで12:58、橋本駅に到着! ここで10分弱の停車です。橋本駅は南海高野線との乗換駅で和歌山線の主要駅の1つです。
(↑) 橋本駅 上りホーム
「急行橋本行き」など電車の行き先としてもよく聞く駅名で知名度は高いと思います。高野山へはここから南海高野線に乗り換えて極楽橋方面へ行くことになります。
尻の限界が近づいてきましたが、和歌山線はまだ半分、奈良駅まではあと2時間もかかります。今回の記事では橋本駅までとし、橋本から先は次回ブログ記事にて綴っていきます!
次回予告
如何でしたか? 最後までお読み頂きありがとうございます。記事のボリュームの都合上、中途半端なところで終わってしまいました。
次回vol.2[2]の更新日は8月23日(水)の予定です。和歌山線の橋本駅から先、予定では学研都市線の途中くらいまでの紹介になります!