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アニメ,鉄道,アウトドアを中心にesupiが綴る個人ブログ。マイペースにやっております。

迫力満点の大自然! しかし登頂できなかった「宝永山」【ゆるっ登山】

富士登山を目前に控えたお盆真っ只中の8月14日、標高3667mの富士山登頂の予行練習として、富士山の側火山「宝永山」を登ることに。

しかし先に結論申し上げますと、残念ながら登頂することはできませんでした

とはいえ桁違いのスケールを誇る富士山の大自然を堪能することができました。シリーズ『ゆるっ、5回目の今回はまるで日本とは思えないほどの宝永山の素晴らしい大自然と、登頂を目指す方に向けてそのレベルの高さをお送りしていきます。

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当記事サムネイル (該当写真に※印)

なお今回の登山は富士山に向けて標高の高い場所に慣れることを1番の目的として行いました。登頂することはその次であって、無理せずに標高2000mを超えた山道を歩いていくことに重きをおいていました。

そのため宝永山登頂コースと別の登山口に抜けていくコースの2つを予め計画してました。登頂できそうな時間があれば宝永山山頂へ、無さそうなら諦めて富士宮口五合目に抜けていくと考えでした。今回は結果として後者になってしまいました。勿論登頂したかったですが、それでも素晴らしい自然を楽しむことができたので記事にする次第です。宜しくお願いします。

シリーズ紹介

当シリーズの他記事や今後の登山予定などシリーズ全体の詳細をまとめています。

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前回

箱根山近く、標高1212mの金時山に登ってきました。

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データ

これまでを総合したデータはシリーズ案内ページにまとめています。

登頂したしたかった山

宝永山 - ホウエイザン (2693m)

富士山の側火山の1つで、江戸時代の宝永大噴火によって形成された火山です。3つの非常に大きな火口があり、日本とは思えないほどの大自然を楽しむことができます。御殿場口新五合目と富士宮口五合目から登頂を目指すことができ、宝永山を経由して富士山に行く登山客もいます。

難易度: [上級] Lv65 (やまクエ参照) (参考値)

www.yamaquest.com

※宝永山のやまクエページがないので、参考として富士宮ルートで富士山登頂を目指す場合の難易度を掲載しています。

タイムテーブル

2018年8月14日(火) 09:32~15:00 (5時間28分) (日帰り)

登り:328分 / 下り:*分 (登頂断念の為)

09:32 - 御殿場口新五合目 [発]
--> 9分 (富士山御殿場ルート) -->
09:41 - 大石茶屋 [着]

09:47 - 大石茶屋 [発]
--> 93分 (二ツ塚・幕岩方面ハイキングコース) -->
11:20 - 三辻 [着]

11:20 - 三辻 [発]
--> 105分 (御殿庭方面ルート) -->
13:05 - 御殿庭上 [着]

13:07 - 御殿庭上 [発]
--> 89分 (宝永山火口群外縁) -->
14:36 - 宝永第二火口縁 [着]

14:36 - 宝永第二火口縁 [発]
--> 24分 (富士宮口方面樹林帯) -->
15:00 - 富士宮口五合目 [着]

御殿場口新五合目から二ツ塚方面へのハイキングコースを歩いていき、御殿庭を通り抜けて、宝永山火口を間近に楽しみながら歩いていくコースです。宝永山山頂を目指す予定でしたが時間がなかったので、第二火口縁から富士宮口五合目へと樹林帯を通り抜けていくルートに変更しました。

天気

曇り時々晴れ のち

出発時は晴れてましたが、全体通して雲が多かったです。第二火口縁から樹林帯を歩くときに天気回復しましたが、富士宮口五合目では荒れた天気となってました。

ルート詳細

【距離】6.6km / 【標高差】953m

登頂する場合は宝永第一火口を経由して山頂に行き、帰りは大砂走り下山道を通って大石茶屋、御殿場口新五合目と戻るルートでした。しかし今回ポイント通過の予定時刻が遅くなってしまったことに加え、体力の限界を感じてしまい、山頂に行っていたら御殿場口新五合目を出発する帰りのバスに間に合わない可能性が出てきたため、宝永第二火口縁ポイントから樹林帯を通って富士宮口五合目へ行く予備ルートに変更しました。

御殿場駅~御殿場口新五合目

8月14日午前8時過ぎ、例の如く友人君と2人で静岡県の御殿場駅にやってきました。都内からほぼ始発の電車に乗ってきて約2時間半...。やっと登山口の最寄り駅に着きました。しかしここから登山口へはさらにバスに乗っていくことになります。

今回の登山口となる御殿場口新五合目の最寄り駅となるここ御殿場駅は、御殿場線の代表駅ということで駅周辺はまあまあ賑やかです。バスターミナル付近には登山客の人だかりができていました。御殿場口新五合目からは富士山はもちろん、僕たちのように日帰りで宝永山を目指したり、二ツ塚を経由するハイキングを楽しんだりと様々なことができるので、装備の量は人それぞれという感じでした。

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御殿場駅 富士山口

御殿場駅から御殿場口新五合目へ向けては富士登山バスを使っていきます。富士急が運行する期間限定バスです。チケットはバスターミナルで当日購入。片道1100円、往復1540円です。正直新五合目に戻ってこれるか不安だった(結果的には戻ってこれませんでしたが...w)のですが、片道と往復運賃にあまり差がなかったので往復チケットの方を買いました。

富士急バスは富士山の4つの代表的な登山口に行くバスを運行しているので富士山に行かれる際は是非利用してみてください。

bus.fujikyu.co.jp

8時35分発のバスに乗車。席は半分少し埋まるほどでした。ほぼ県道23号線を走るルートなのですが、滝ヶ原駐屯地あたりからはひたすら森の中を通る富士山スカイラインという道を走っていくことになります。途中自衛隊車両とすれ違ったりと中々非日常な車窓を楽しむことができました。予定通り40分ほどで新五合目に到着です。

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富士急行 富士登山バス (御殿場口新五合目にて)

登山バスという名前なのでちょっと特別仕様なのかと思ってましたが、普通の路線バスと一緒でしたw

出発予定時刻の9時半まで15分ほど時間があるのでトイレに行ったり体操したり準備します。御殿場口は他の富士登山口に比べると閑散としていますが、一応公衆トイレや臨時観光案内所、売店が設営されてました。流石富士山ということで設備はきちんと整っています。

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御殿場口新五合目 公衆トイレ

御殿場口新五合目の標高はなんと1400m! なんと登る前からもうこれまで登ってきた山の最高峰(塔ノ岳(1491m))に迫っていました。

それでは宝永山に向けて出発です!

富士山御殿場ルート

09:32 御殿場口新五合目[発] -> (9分) -> 09:41 大石茶屋[着]

登山口の入口にはこんな鳥居が設置されてました。富士山信仰の浅間神社の鳥居かと思います。

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御殿場口 入口鳥居

登山道は綺麗に整備されてますね。この区間は大石茶屋までしか行かない人がいるため軽装の方が多めでした。

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怪しい空模様の中登っていく

出し抜けに長い坂道が待ち受けてました。傾斜も相応にあります。「いきなりこんなタフな坂か...」と先が思いやられます。それにしてもこれまでの登山とは全く違った光景が広がってますね。まず森の中じゃないっていう。そして登山道の広さは桁違いです。

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大石茶屋へ続く長い砂坂道

10分ほどで大石茶屋に到着です。もうしんどいです。

大石茶屋

登山開始から10分でさっそく最初の茶屋に着きました。
と同時に最後の茶屋です。

宝永山に登るにしろ富士宮口に抜けるにしろこの先に茶屋は1つもないのです。富士山を目指す場合も次は7合目まで山小屋がありません。開始早々ですがここでしっかり休憩するのが良いでしょう。

大石茶屋にはたくさんのベンチが設けられていて、自販機もあり、食事もできる充実した山小屋となっています。軽装のファミリーから重装備のソロハイカーまで沢山の方が寛いでました。

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大石茶屋

ここからの景色も十分凄いです。10分ほど登っただけですが、もう標高1500mほどです。眼前には富士周辺の雄大な自然が広がっています。

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大石茶屋から滝ヶ原駐屯地方面を望む

これまでの登ったどの山よりも高いところに来てしまったし、ここでゴールでいいんじゃねってつい思ってしまいましたw しかし今回の一番の目的は2000mを超えた場所を長時間歩いて体を慣らすということ。ここからさらに標高2000mを越える地点まで登っていきます!

二ツ塚・幕岩方面ハイキングコース

09:47 大石茶屋[発] -> (93分) -> 11:20 三辻[着]

ここから登山道は三方向へ分岐します。富士山方面の次郎坊へ行く登山道と下山道、そして宝永山方面の二ツ塚・幕岩へ行くハイキングコースです。

登山道と下山道はこのようにわかりやすく分岐点が設けられているのですが、富士山方面と二ツ塚方面の登山道の分岐点はわかりずらく、最初間違えて富士山方面の登山道を登っていってしまいました。

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御殿場口 登下山道分岐点

そんな間違えるものなのかと感じると思いますが、実際このように道という道がないのです。植生は少なく、果てしなくなだらかな斜面が続きます。ロープが張られていて、これが道の目印になります。もうあまりにも広大過ぎてココは日本なのかと。むしろ他の惑星に来たような気分にすらさせます。

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果てしなく続くなだらかな斜面の砂道

坂の傾斜はそれほどでもないのですが、地面がこのようになので、一歩進むたびに足が沈んでいくのです。これが思っていた以上でめちゃくちゃしんどいっていう。たった一歩進むだけで疲れます。今までの登山道は土や岩がほとんどで、こういった砂質の道を歩いてこなかったため、全然前に進むことができません。

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登山道の地面状態

度々休憩を入れつつ進んでいきます。いつも登山では体力のある友人君が先を行き、あまり体力なくてかつ写真を撮っている僕が置いていかれそうになることが多いのですが、この日友人君は「帰りたい」とばかり言いながら、この砂礫道にとても苦戦していました。

気づけば大石茶屋で分岐した富士山方面の登山道ははるか向こうの方にありました。本当にわかりずらいですが、写真を超拡大すると登山客が見えます。また後ろを振り向けば大石茶屋がずっと先の方に見え、自分がどれだけ歩いたかがひと目でわかります。周りには膝下ほどの高さの草のみが生えており、それ以外にはなんにもありません。そして二ツ塚方面の登山客は全然いません。こんな環境だと思いっきり叫びたくなります。

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遠方には点ほどの大きさの下山客が見える

大石茶屋を出発して約1時間ひたすらあの斜面を登り続け、標高約1770m二ツ塚分岐点に到着です。ここからしばらくは楽な登山道が続きます。二ツ塚は別名双子山で、名前の通り標高1800~1900mほどの2つの山が周辺にあり、その間を道が通っています。時間と体力に余裕があれば、ここで双子山に寄り道してみるのもいいですね。僕たちにはそんな余裕全くなかったのですがw

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二ツ塚(双子山)分岐点

今回の宝永山登山においてシリーズ名通り「ゆるっ登山」と呼べる区間はここだけでした...。相変わらずシリーズ名詐欺の内容ですみません。二ツ塚周辺はハイキング感覚で楽しむことができます。植生も豊富です。

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二ツ塚を行く

二ツ塚を過ぎると眺望が開け、富士山の南にある愛鷹山(あしたかやま)方面を望む事ができました。また右の奥の方に観覧車が見えるかと思いますが、これはぐりんぱという2合目にある遊園地です。先ほど乗った登山バスの終点の水ヶ塚公園はその手前にあります。

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二ツ塚過ぎから愛鷹山方面を望む

ここからは富士山南側斜面を横切るように歩いていきます。見ての通り左から右へと高くなる斜面になっています。この辺りは道の目印が全くなく、草の生えてないところが道なんだろうなと推測して歩いていくしかありませんでした。下手したら遭難しそうなルートでしたが、ここではYAMAPのGPS機能が大いに役立ちました。登山の際はYAMAPじゃなくてもいいですが、GPSで位置を把握できるようなアプリや機器を利用するのは必須ですね。

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斜面を横切っていく

道脇にはこんな見たことない謎の植物が生えてました。見た目怖すぎません?

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道脇に咲いていた謎の植物

登山道の上空は怪しい空模様のままですが、麓の方を見ると晴れていることがわかります。それにしてもこうやって景色をずっと楽しみながら登山できるのって本当に良いですね。

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二合付近から岡野山方面を望む

二合では幕岩方面への道と分岐します。幕岩は火山活動によってできた溶岩岩壁です。新五合目を出発して幕岩を折り返し地点とするトレッキングを楽しむ方もいらっしゃるようです。三辻付近ではその最中と思われる集団の方とすれ違いました。大石茶屋を出発して以来の登山客ですよ。本当にこのルートは全然人がいませんね...。

四辻(二合)~三辻ではこのような涸れ沢がいくつかありました。川の跡かと思いましたが、富士山から川は流れてないって聞いたことがあるので違う気がします。ということは溶岩流の跡とかでしょうか? 涸れ沢はアップダウンが激しいので体力を奪われます。

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四辻~三辻には溶岩流(?)が流れた跡が

御殿庭方面ルート

11:20 三辻[発] -> (105分) -> 13:05 御殿庭上[着]

三辻に到着しました。ここからは御殿庭という森林地帯を歩いていきます。これまでの登山道とはガラッと環境が変わって、森の中を歩く一般的な登山道になってきます。

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三辻

三辻を過ぎるとまた涸れ沢があり、ここを越えると登山道はやせ細った木々の間を抜けていきます。森の中とはいえあまり生い茂っていないので空がよく見えて明るいです。比較的緩やかな坂の獣道が続きます。

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三辻~小天狗塚

20分弱で小天狗塚に到着です。標高は1900mまで来ました。さっきから比較的楽ちんな道が続いてますが、僕たち2人は序盤の砂道ですでにスタミナをかなり消費してしてしまったので、あまり余裕がない状態ですw ポイントでは毎度休憩をしっかり取って出発します。

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小天狗塚

ここで私esupiですが鼻血を出してしまうというトラブルが発生(泣) もともと鼻が弱くて鼻血をよく出すタイプなのですが、まさか登山中に出るとは本当に運が悪いです。幸いにもすぐ収まってくれたのでよかったですが、鼻血を出すと少し貧血気味になるのでコンディションはさらにダウンすることに...。さらに行く手を阻むが如く辺りがガスってきました。踏んだり蹴ったり状態です。

小天狗塚は小さな丘のようになっていてまた下りていきます。小天狗塚を超えた先が御殿庭です。御殿庭の手前には今回一番の大きさの涸れ沢がありました。

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御殿庭へ

御殿庭入口でついに宝永山への案内を発見しました。というのも実は出発してからここまで宝永山への案内が1つもなかったのです。もしかしたら見逃しているだけかもしれませんがね。

宝永山へはここから145分との案内。ここまではほぼ時間通りに行けているので今のところ山頂を目指せそうですね。今の所(強調)。山頂に行けそうにないときの予備ルートのゴール先の富士宮口五合目の案内もここでされています。

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ついに宝永山の案内が現れる

さあ御殿庭を登っていきます。、かつてないほどの急傾斜に足がなかなか進みません。塔ノ岳の政次郎尾根という鬼畜ルートを制覇した僕たちでもこの傾斜には頭が上がらない状態です。

なんとか少しずつ登っていき標高2000mという大台に突入しました。体力の限界を感じつつあるので山頂に着く前にしてここで昼食タイムにすることに。いつも昼食といえばお湯を沸かしてカップラーメンが定番となっていましたが、富士山では全域でガスバーナーの使用が禁止されているので、今回はコンビニで買ってきたおにぎりなどをいただきます。おにぎりでもなんでも山で食べたら凄くおいしく感じます。

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御殿庭上への険しい坂道

ある程度体力が回復したので引き続き御殿庭の険しい坂道を登っていきます。もうあまりにキツかったので写真を撮ってる場合じゃなかったですw 友人君とほとんど会話はなく、無心で登っていたのであまり記憶が残っていません...w

そして13時過ぎ、標高約2170m御殿庭上に到着です! 本当にしんどかった! YAMAPの登山地図だと御殿庭は30分で走破できる区間ですが、昼食をとったとはいえ1時間以上もかかってしまいました...。登頂への道が段々と怪しくなってきます。

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御殿庭上

写真を撮っているときはわかってなかったのですが、上の写真の右奥に見える焦茶色の山は実は僕たちが目指している宝永山だったのです。もう見えているっていうのに山頂まではまだ2時間以上もかかります。

なぜそんなに時間がかかるのか...。次のチャプターからお送りする富士山の壮大な姿を収めた写真をご覧になればお分かりいただけるはずです。

宝永山火口群外縁

13:07 御殿庭上[発] -> (89分) -> 14:36 宝永第二火口縁[着]

ここからは宝永山登山の醍醐味、宝永山火口群を歩いていきます。先ほど載せた御殿庭上の写真ですが、方向を少し変えるとこのようになってます。

見てくださいこのデスクトップ画像にしたくなるような壮観な光景! これが宝永山第三火口です。語彙を失って「すげえ!」としか言えなくなりました。そして冷静になり、「これを登っていくのか...」という絶望感もやってきました。写真をずっと見てると遠近感覚がおかしくなってスケールが小さく見えてきますが、実際は東京ドームが余裕で収まるほどのサイズの火口となっています。

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宝永山第三火口

さあどうやって登っていくかって話ですが、上の写真見ると中央付近斜め方向に植生が無いところがありますよね。これが一応登山道です。なるほどなあ...()。

火口ということで大きく凹んだ地形になっているため、霧が立ち込めやすくなっています。よってこのように晴れてたと思ったら、いつのまにか辺りがガスっているということが繰り返し起こります。また、ザレ場のため非常に歩きずらいです。

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火口斜面に押し寄せる靄

50分ほどかけて火口の縁までやってきました! 奥に見えるのは第二火口です。お見せはできませんが、このとき撮った別の写真では友人君の顔が死んでました。多分僕も死んでたと思います。2人とも息切れ状態です。登山道のキツさもありますが、標高2000mを超えてきて空気が薄くなっているのもあるかと思います。

御殿庭上とここ山体観測装置ポイントの標高差はなんと100m。ということは火口の深さは100m以上あったということです。火口の規模の大きさから宝永大噴火がいかに甚大なものであったかがよくわかりました。

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宝永山第二火口

ここからの景色もまた壮大です。写真は富士山頂方面。手前の窪みは第二火口で奥に見える窪みは第一火口です。宝永山に行くには2つの火口に挟まれた稜線を歩いていくことになります。下の写真の左に続く坂の先が宝永山です。

文句なしの景色に大満足の僕たちですが、もう体力は限界です。ここから順調に行けても1時間半かかるというのにもう時刻は14時です。色んなことを考慮してここで登頂を断念することにしました...。欲を言えば山頂に行きたかったですが、ここまでの道のりで十分素晴らしい大自然を楽しむことができ、また富士登山に向けて良い予行練習となたと思っています。

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富士山頂方面を望む

火口の縁を歩いていき、宝永第二火口縁ポイントにやってきました。ここで富士宮口五合目へ行く道と宝永山山頂へ向かう道に分岐します。僕たちは前者の方へ。ここからは予備ルートの方へ進みます。う~ん、残念!

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宝永第二火口縁ポイント (※)

このポイントから見た宝永山はこんな感じ。看板の奥に見えるのが宝永山です。その立派な山体を目にしっかり焼き付けます。また絶対リベンジしたいですね。

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宝永山山頂を望む

最後に第一火口を紹介して山頂ルートから外れます。第一火口は宝永山の3つの火口の中で一番のサイズとなっています。富士山ってイメージ綺麗なお椀型だと思ってましたが、部分的にはこんなに凹んでいるところがあるんですね。

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宝永山第一火口

富士宮口方面樹林帯

14:36 宝永第二火口縁[発] -> (24分) -> 15:00 富士宮口五合目[着]

ここからは別に計画していた予備ルートで富士宮口五合目へ行きます。富士宮口からは三島駅などに向かう登山バスが発着しているので、そのバスに乗って帰るという流れです。

ちなみにですが、宝永山登頂をできる限り簡単に目指したい方は富士宮口五合目から登山するのがオススメです。一方で僕たちのように富士山の予行練習として長時間標高の高い場所を歩きたくて、欲を言えば宝永山山頂を目指したいという方は御殿場口新五合目から登るのがオススメです。仮に登頂できそうになくて富士宮口五合目へ抜けていったとしても良い予行練習になるかと思います。

さて富士宮口五合目樹林帯を進んでいきます。

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ここで登頂断念して富士宮口五合目へ

等高線上を歩いていくような登山道のため、傾斜は大分と緩やかです。ルート自体は歩きやすくて良いのですが、ここ樹林帯ではクマの目撃情報があるようです。クマにだけは遭遇したくないですね...。

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樹海を下りていく

15分ほどで富士山スカイラインに出てきました。富士宮口五合目はもう目前です。

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富士山スカイラインと合流

富士宮口五合目

富士山スカイラインに出たらあと少し、五合目レストハウスまで富士山スカイラインを歩いていきます。第二火口縁を出たときはあんなに晴れてたのですが、急変して濃霧に包まれ、雨も降ってきました。山の天気ってほんと予測つきませんね。

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濃霧状態の富士宮口五合目付近

ちょうど15時にレストハウスに到着しました! 今回の登山はここで終了です。レストハウスはトイレはもちろん、食堂に売店もある立派な施設です。先に帰りのバスのチケットを入手し、バスの時間まで食堂で休憩...。2人とも疲れ果てて放心状態となってました...w

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レストハウスに到着

帰りのバスは行きと同じく富士急の登山バスで、富士宮口五合目から三島駅まで片道2460円でした。御殿場口新五合目まで戻れたらこのバス代は必要なかったのですが、今回はまあ仕方ないでしょう。とにかく無理は禁物です。自分たちの決断に自信を持って三島駅へ行くバスに乗車します。

バスの中ではほとんど寝てました...。

おまけですが、夕食は小田原駅のいきなりステーキでワイルドステーキをいただきました。登山後のステーキは最高ですね。これが初めてのいきなりステーキだったのですがとても美味しかったです。

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夕食はステーキいただきました

金時山に続き、今回も飯テロを最後に、宝永山登山録を〆させていただきます。

評価・感想

ゆるっと評価

※客観性に乏しい、主観強いゆる~い評価なのであまり参考にしないように! 10点満点1点刻み。各評価の詳細はコチラをご覧ください。

【難易度】8 【体力】7 【自然】9 【アクセス】3

今回登頂ならずという結果でしたが、御殿場口新五合目から富士宮口五合目まで歩いたルートにおいて評価をつけました。同じ山でもルートによって評価は変わってきます。

(コメント)

あのまま登頂を目指していればきっと難易度も体力も10に迫るほどの点数になったと思います。それだけレベルの高い登山道でした。初心者~中級者で登頂を目指す方は富士宮口五合目から行くのがオススメです。景色は文句なしでしょう。雄大な自然を十分堪能できます。でも次回登る富士山の方がもっと凄い自然を楽しむことができると思うので、その期待を含めて満点から1点引きの9点とさせていただきます。

感想・反省点

【感想】桁違いのスケールを誇る大自然を堪能できました

本文中で何回も書いているのでしつこくなってきますが、今回の登山では様々な場面で壮大な自然を楽しむことができました。特に宝永火口はそのスケールに圧倒され、とても印象に残っています。富士山が日本の山において極めて特異であるということは聞いてましたが、あんなにも見事な大自然が広がっているとは思ってませんでした。富士山に登らずとも、是非富士山周辺に足を運んでみてください。

【反省点】砂礫道があんなにキツイとは思わなかった

今回の登山道は全体的に難易度が高かったですが、特に序盤の砂礫の坂道は予想以上のものでした。一歩進むたびに足が深く沈んでしまい、また一歩進むときにその砂に沈んだ足を振り上げていくという動作は普通に坂道を歩く場合より2~3倍ほどの疲労感がありました。あんなに沈むとは思ってませんでした。これまでの登山で砂礫道の経験がほとんどなかったので歩き方もよくわからず、非常に苦戦することになりました。

今度登る富士山の吉田ルートでは下山道が似たような地質であるということで良い経験となりました。この経験とこれを機に砂礫道の歩き方を勉強し、富士登山に臨みたいと思います。

【反省点】登頂できなかったことに関して

今回残念ながら登頂できませんでした。登頂を断念した一番の理由は登山道のレベルが予想以上のもので予定時刻に間に合いそうになかったためです。先述の通り序盤から非常に苦戦してどんどんと体力が持っていかれ、終盤はスタミナ切れ状態が続いてしまいました。

今回登頂できなかった場合のルートを予め計画していたおかげで無理せずに登頂を諦めるという決断ができました。予備ルートを準備していたのは、元から計画していた登頂ルートが結構無理している感じで、登頂できる確率は50%ほどであると見込んでいたためです。

登頂はできませんでしたが、一番の目的は富士登山の予行練習として標高2000m級の環境に慣れることだったので、富士登山に向けての大事な経験になったことは間違いありません。次はいよいよ富士登山ですが、これまでの登山の様々な経験をしっかり活かし、十分な準備をした上で臨みたいと思います。

 


以上、ゆるっと登山vol.5「宝永山」でした! ここまでお読みいただきありがとうございました。

YAMAPの方に活動日記を投稿しているのでコチラもどうぞ。

yamap.co.jp

次回はいよいよ「富士山」11月中旬から2本立てで投稿していきます。どうぞお楽しみに!