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アニメ、鉄道、アウトドアを中心にesupiが綴る個人ブログ。マイペースにやっております。

観光も自然も山小屋も魅力たっぷり!「富士山」登山一日目編【ゆるっ登山】

5月に高尾山に登ってみてから登山の楽しさを知り、大山, 塔ノ岳, 金時山, 宝永山と数々の山にチャレンジしてきた2018年。その締めくくりとして2018年の最後に挑戦した山は誰もが知る日本最高峰「富士山」です! 間もなく閉山という8月28,29日1泊2日で無事登頂してきました。

記事投稿まで約4ヶ月も経ってしまい申し訳ございません。大変おまたせしました、シリーズ『ゆるっ、2018年シーズン最終回は2日間の富士山登山録を3本の記事に分けてお送りしていきます。

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当記事サムネイル (該当画像に※印)

その1本目は当記事「登山一日目編」となり、残り2本は「登山二日目編」「下山編」と順次投稿していく予定です。

他の山では味わうことのできない富士山ならではの雄大な自然登頂時の達成感など、様々な楽しさをたっぷりとお伝えできたらと思っています。なお今回は「吉田ルート」という富士登山でもっともメジャーなルートで登ってきました。ゆる~く登山の楽しさを率直に発信していくのが当記事シリーズの一番の目的ではありますが、今後このルートで登山を考えている方に向けて、参考となるような記事にもなればと思っています。どうぞ宜しくお願いします。

シリーズ紹介

当シリーズの他記事や今後の登山予定などシリーズ全体の詳細をまとめています。

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前回

富士山最大の側火山、標高2693mの「宝永山」に登ってきましたこれませんでした。

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データ

これまでを総合したデータはシリーズ案内ページにまとめています。

登頂した山

富士山 - フジサン (3776m)

日本最高峰というだけでなく、日本を代表する象徴的なものとして世界中に広く知られている活火山です。静岡県山梨県に跨っています。登山においても日本一の人気を誇り、今年は7月1日から9月10日までの登山期間には約20万人が登りました(環境省調べ)。また2013年に世界自然遺産に登録されてからは外国人登山客数も増えてきています。登山ルートは主に4つあり、自分のレベルに合わせて選ぶことができます。

www.fujisan-climb.jp

難易度: [上級] Lv.59 (やまクエ参照)

www.yamaquest.com

タイムテーブル

2018年8月28日(火) 13:22 ~ 29日(水) 14:38 (25時間16分) (1泊2日)

登り:392分 / 下り:189分

<登山一日目編> 8月28日(火)

13:22 - 富士スバルライン五合目 [発]
--> 34分 (吉田ルート五~六合目) -->
13:56 - 六合目 [着]

14:00 - 六合目 [発]
--> 102分 (吉田ルート六~七合目(鎌岩館)) -->
15:42 - 鎌岩館 [着]

今回の富士登山はもっともメジャーな吉田ルートでの挑戦。1日目はスバルライン五合目で昼食を済ませてから登頂を開始し、標高2790mの鎌岩館(七合目)まで登りました。夕方以降は鎌岩館で体を休め、2日目の山頂アタックに向けて宿泊しました。

<登山二日目編> 8月29日(水)

05:15 - 鎌岩館 [発]
--> 34分 (吉田ルート七~八合目) -->
05:49 - 八合目(太子館) [着]

05:55 - 八合目(太子館) [発]
--> 82分 (吉田ルート八~本八合目) -->
07:17 - 本八合目(本八合目トモエ館) [着]

07:20 - 本八合目(本八合目トモエ館) [発]
--> 87分 (吉田ルート本八合目~久須志神社) -->
08:47 - 久須志神社 [着]

08:59 - 久須志神社 [発]
--> 53分 (お鉢巡り(~剣ヶ峰)) -->
09:52 - 剣ヶ峰 [着]

鎌岩館で御来光を見たあとに登頂再開。途中の山小屋でこまめに休憩を挟みながら富士山頂を目指していきました。久須志神社に着いたあとは時計回りにお鉢巡りをして、最高峰の剣ヶ峰へと登っていきました。

<下山編> 8月29日(水)

10:12 - 剣ヶ峰 [発]
--> 32分 (お鉢巡り(剣ヶ峰~)) -->
10:44 - 久須志神社 [着]

10:44 - 久須志神社 [発]
--> 34分 (吉田・須走ルート下山道) -->
11:18 - 本八合目トモエ館 [着]

12:35 - 本八合目トモエ館 [発]
--> 100分 (吉田ルート下山道) -->
14:15 - 六合目 [着]

14:15 - 六合目 [発]
--> 23分 (吉田ルート六~五合目) -->
14:38 - 富士スバルライン五合目 [着]

剣ヶ峰から引き続きお鉢巡りで1周し終えて、吉田口下山道(八合目まで須走口と共通)を通って下山していきました。途中本八合目トモエ館に寄っていき昼食休憩&昼寝をして下山再開。六合目まで下山道を駆け下り、六合目からは登山時と同じ道を通って富士スバルライン五合目へと戻っていきました、

天気

1日目: 8月28日(火)

曇り時々晴れ一時

スバルライン五合目到着時は晴れていましたが、登頂開始すると雲が多くなっていき、たまに太陽が顔を見せる程度に。14時半頃には一時的に霧雨に遭遇しました。

2日目: 8月29日(水)

晴れのち曇り

雲海が広がっていたので麓は曇ってましたが、登山環境においては晴れ。快晴というほどではないですが雲は少なく青空が広がっていました。下山時には段々と曇り始め(正確には雲より下に来た)、七合目からは青空が見えない状態が続きました。雨が降ることはありませんでした。

ルート詳細

【距離】15.06km / 【標高差】1483m

富士スバルライン五合目

2018年8月28日、何ヶ月も前から計画していた富士登山の日がついにやってきました! これまでの登山では毎回電車や路線バスで登山口へ向かってましたが、今回は登山口まで高速バスを使って行きました。さて今回もこれまでの登山で毎回同行してきた友人くんと2人です。

バスが出発するバスタ新宿へ、朝の通勤ラッシュに飲まれながら向かいました...。普段ラッシュ時に電車を使うことがないので、通勤ラッシュの恐ろしさを知らずに電車に乗ったところ、体が潰れるぐらいの混雑で死にました。足が他の人と絡まって凄い姿勢のまま身動きが取れなくなる非常事態になったため途中下車するハメに。本当死ぬかと思いました。これまでのどの登山よりも怖い思いをした気がします...w

そしてなんとか新宿に着きました。リュックにハイドレーションを入れてましたが無事でした。破裂してたら萎えるとかいうレベルじゃないですね。

バスタ新宿からは富士急バス(ただし運行は京王バス)の富士五湖~新宿線という高速バスを使って、登山口の富士スバルライン五合目へと向かいました。中央道を通って河口湖駅方面へ、そこからは有料道路の富士スバルラインを通って上っていくというルートでした。約2時間半で標高2305m富士スバルライン五合目に到着! バスでここまで来れちゃうんですね。

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富士急行バス 富士五湖~新宿線 (※運行は京王バス)

これが吉田ルートの起点となる富士スバルライン五合目です。こんな建物がいっぱいあって多くの人で賑わっている登山口は初めてです。お土産屋にレストラン、神社と沢山の施設が集まっています。流石富士山のメジャールートというだけありますね。大体他の山だと登山口に着いたらすぐ出発というのが基本的な流れですが、富士スバルライン五合目の場合はこのように楽しめる施設が多くあるので、登山開始の2時間くらい前に着いておくのがいいと思います。ただ楽しむことだけが目的ではなく、すでに標高2300mもあり空気が薄いですから、高山病予防のために体を慣らしておくという目的もあります。

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富士スバルライン五合目

このときの五合目の気温は16度! 真夏とは思えないですね。といっても結構半袖でいる人が多かったです。昼食を...と思ってましたが、友人君が念の為お金おろしたいと言うので先に「郵便局」に行きます。ハイ実はスバルライン五合目には「富士山五合目簡易郵便局」まであるのです。郵便業務は勿論、銀行業務にも対応。ATMはありませんが窓口でお金をおろすことができるのです。余談ですが、窓口でお金をおろした経験がないので知らなかったのですが、窓口だとあんなに手続き面倒で時間かかるんですね。なんか書類みたいなの書かされて、それを打ち込んで~~みたいな。こんなところでおろせるだけ便利なことですが、同時にATMのありがたみも感じました。

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五合目レストハウス 出入口

ではでは昼食タイム! 元々五合目で昼食を食べてから出発する予定でいました。やってきたのは富士山みはらしという建物内にあるレストラン。最近リニューアルされたのかとても綺麗で明るかったです。多くの登山客で賑わってました。五合目まで来て帰るという人もいるので軽装の方もちらほらいました。

www.fujisan5.com

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富士山みはらし レストラン

食券機で食券を買って先に席に着いておき、食券の番号が呼ばれたら取りに行くというシステムでした。僕はガッツリ食べたかったので定番メニューらしい「噴火カレー」を注文。「『噴火』なんて言っちゃって大丈夫か!?」と、攻めたネーミングについ惹かれて選んでしまいましたw いやホント登山中に噴火したら一貫の終わりですからね。噴火だけは起きないことを祈って、いただきます。

米を山に見立てて高く盛り、福神漬が溶岩を表現するように乗せられてました。その周りをカレーが覆い、米の位置にはサラダが盛り付けられているという謎配置のカレーでした。味はまあまあおいしかったです。

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噴火カレー

一方で友人君は「富士山ホットケーキ」と抹茶ラテとかいうOLみたいなオーダーでした。今から富士山登るやつが食べるメニューじゃありませんよw

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富士山ホットケーキ

他にも赤富士ハヤシや富士山うどん、富士山ラーメン、山小屋パスタ、地獄ラーメン、メガ・カレー(3776円)とバラエティに富んだメニューが揃ってました。下山後ならいいですが、登山前にあんまり食べ過ぎると大変なことになるのでほどほどにしておきましょうw

昼食後は適当に五合目を彷徨いてお土産屋さんに入ったりソフトクリームを食べたり...。あれ僕たちここに何しに来たっけな(すっとぼけ)。そうそう、背後には僕たちがこれから登頂挑戦する富士山が待ち構えているのです。

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五合目休憩所から富士山頂方面を望む

ここで友人君がヘッドライトの電池を持ってくるのを忘れてしまったということで急遽売店に探しにいくことに。なんとか1店舗だけ置いている店舗を見つけましたが、その値段がかなり高くて...(具体的には忘れました)。しかしケチって買わないわけにはいかないので購入させました。五合目では万一忘れ物しても色々取り揃えることはできますが、どの商品も決して安いわけではないので、準備は他の山と同様にしっかりしておくのが大事ですね。

そして出発前最後に寄ったのが「小御嶽神社」。小御獄というのは富士山ができる前にあった山で、そこから長い年月をかけて何回も噴火を繰り返し、今の富士山となってます。

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小御嶽神社 鳥居

平安時代に創建されたこの神社は富士登山者の守護神とされており、登山前には是非お祈りしておきたいところ。しっかりと安全祈願いたしました!

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小御嶽神社

五合目でのんびり過ごすのもここまでにし、いよいよ富士山頂を目指して1泊2日の登山が始まります!

吉田ルート 五~六合目

13:22 富士スバルライン五合目[発] -> (34分) -> 13:56 六合目[着]

これまでの登山は全て日帰りでしたが、今回は1泊2日と初の連日登山です。1日目は七合目付近(標高約2790m)にある僕たちが今回泊まる鎌岩館という山小屋まで行くことになります。

予定としては13時出発の16時到着の3時間で500mほどを登っていくというウォーミングアップに近いスケジュールになってます。この「3時間」というのも相当余裕を見込んだ所要予定時間で、YAMAPの登山地図だと休憩無しで2時間15分で行けるようです。今回の富士登山では過去の登山での苦い経験から相当スケジュールにゆとりをもたせるようにしました。

色々五合目でゆっくりしていたら20分ほど過ぎてしまいましたが、本日のスケジュールだと別に焦る必要はありません。まあ17時から夕食時間になるみたいなのでそれまでに着きたいですが、まずは慌てず安全に登っていきます!

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吉田口(吉田ルート起点)

登山届も提出! 富士山の登山届ボックスはもっと大きいものだと思ってましたが普通のサイズでした。登山のときは登山届の提出と家族や友人に予定を伝えておくのを忘れずに!

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登山届提出口

吉田ルートのスタート地点付近にはお馬さんがいました。なんと馬に乗って途中まで登れるというサービスがあるんだとか。富士吉田市乗馬組合が運営しています。体力に自信のない方、変わったタイプの登山をしてみたい方は是非利用してみてはどうでしょう。

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乗馬場 (富士吉田市乗馬組合)

散々焦らしてきましたが、13時22分、吉田ルートを使った富士登山がついにスタートです!

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吉田ルート スタート地点

沢山の登山客がいるということで丁寧な案内板が設置されてました。まずは泉ヶ滝というところまで等高線上を進む緩やかなルートを歩いていきます。

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ルート案内版 (Y016)

最初は森の中を歩いていきましたが、出発から5分足らずで景色がガラッと変わりました。雨が降るかもという予報でしたが、晴れていて心地よい涼しさでした。

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まずは泉ヶ滝分岐点へ

...と思ったら3分後、いつのまにか斜面を霧が覆っていました。それだけでなく寒くもなってきました。山の天気は本当変化が激しいです。

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さっそくガスり始める

綺麗に整った登山道で、坂も非常に緩やかだったので、25分かかるとされていた泉ヶ滝分岐点まで10分で到着しました。流石にサクサク行けましたね。ここで登山道は吉田口五合目と六合目方面に分かれます。登頂勢は六合目方面へ。五合目経由でも一応行くことはできますが、周りの登山客はほぼ全員六合目方面へと進んでいました。

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泉ヶ滝分岐点

登山らしい登山はここからスタート。まずは六合目へ向けてどんどん登っていきます。 道は森の中へと入っていき、傾斜は徐々に急になってきました。それに加えて道幅が狭くなったのでこのように渋滞が発生するという...。登山で渋滞なんて初めてです。それだけ富士山に登る人が多いというわけですね。

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登山道渋滞発生

しばらくは霧が濃い状態が続いてましたが、段々また晴れてきて、綺麗な青空が見えてきました。このあとも霧に包まれては晴れて...という繰り返しでした。

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霧が晴れてきました

コンクリート製のトンネルみたいなのを通るところも。合っているかはわかりませんが、恐らく土砂崩れから登山道を守るための「覆道」だと思います。ここでも渋滞が発生してなかなか前に進めませんでした。

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覆道を通っていく

ゆっくりでしか進めないので登山道脇に生えている植物を観察しながら歩いていると、シロバナノヘビイチゴグンナイフウロなどの高原植物を発見。富士山は火山活動の時期が影響して植物が少ないのですが、五合目付近くらいまでは鮮やかな色の植物を見つけることができます。

そうしてのんびり登山を楽しむこと30分、まずは吉田口六合目に到着です! ここからいよいよ山頂に向かってジグザグと登っていくことになります。霧がかかってるので見づらいですが、山頂方面を見てみると上へ上へと登山道が左右に行ったり来たりを繰り返してるのがわかりますね。また多くの登山客が登っていることもわかります。

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六合目から山頂方面を望む

六合目は結構広いスペースがあってレジャーシートでも広げてのんびり休憩することができます。多くの方が休んでいました。また六合目くらいまではハイキングとして軽装で来ている方もいました。

僕たちはまだ全然疲れていないので水分補給など5分弱軽く休憩を済ませました。さあ、この頂上へと果てしなく続く道をどんどんと登っていくことにします!

吉田ルート 六~七合目(鎌岩館)

14:00 六合目[発] -> (102分) -> 15:42 鎌岩館[着]

山頂方面へと続くつづら折りの登山道を登っていきます。次に目指すのは登山1日目の最終目的地である「鎌岩館」という山小屋です。

斜面は山頂方面へ向かって正面から見るとかなりの急勾配ですが、登山道はジグサグ進むように整備されていて緩やかな方なので歩きやすいです。乗馬登山を楽しんでいる方とすれ違ったりもしました。相変わらず晴れたり霧に包まれたりの繰り返しですが、時折霧に太陽の光が当たって幻想的な光景が現れたりすることがありました。

 

 

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歩きやすい緩やかな登山道が続く

折り返し地点で空へと向かって伸びていく斜面を見る度に富士山のスケールに驚かされてました。山頂までの道のりは果てしないです。そうして歩いているうちに天候が段々と悪化してきました。またすぐしたら晴れるだろうと思ってたのですが、太陽の光を遮って暗くなっていく一方...。霧もこれまで以上に濃くなり、30m先がほぼ見えないくらいになってきました。

そしてついに雨が降ってきました。下の写真は上の写真を取ってから10分後の様子です。僕たちの周りの登山客が慌てて足を止めてレインギアを着始めたたので僕たちも着ることに。雨に濡れるのが嫌だからというより、冷たい雨に当たってとにかく寒かったので防寒具代わりとして着ていました。

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天候悪化...

六合目をスタートして15分ほどでこれだけ登ってきました。自分の歩いてきた道が上からはっきり見えるのは面白いですね。

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六合目から続くつづら折りの登山道

登山道にはいたるところに軽石と思われるものが転がってました。富士山が火山であるということが目に見えてわかりますね。軽石は名前の通り持ち上げてみると見た目以上に軽くて、ボコボコと無数の穴があるのが特徴です。

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道に軽石が到るところに転がっている

またひたすら登っていきます。ジグザグ道がずっと続き、周りに施設が全く無くて同じような景色が続くので飽きてきましたw 登山道自体はとても歩きやすいので誰かと話しながら登るのがいいですね。同行している友人君と世間話でもしながら歩いてました。ソロならこの区間は無心で登るのみですね。

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霧に覆われる登山道

今度はスッキリと晴れてきて、六合目からは見れなかった登山道の行く先が姿を現してきました。その迫力にただ圧倒され、「これを登っていくのか...」と笑ってしまうほどでした。写真中央にいくつかの建物が縦に続いてますが、あそこが七合目の山小屋群です。鎌岩館も見えています。

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山頂へと果てしなく続くつづら折り

あんなに悪天候だったのにすっかり晴れてきましたね。折り返し地点で振り返るとビックリ、いつの間にか周りの雲と同じくらいかそれを超えるほどの高さまでやってきていたのです。

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気づけば周りの雲を超える高さまで

出発から約1時間、つづら折りのブルドーザー道がついに終わり、山小屋群があと少しというところまでやってきました。1日目のゴールとなる鎌岩館も目前です。ここからの登山道はというと、つづら折りであることは変わりないですが、急で険しい岩斜面を登っていくことになります。段々と登山レベルが上ってきましたね。これまでの登山でもこのような道は何度も経験してきたので、その経験を生かして上へ上へと登っていきます!

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七合目付近から険しい岩登りに

体力的にキツくなってきましたが、ただひたすら歩く道よりかは、次どこに足を進めようかと考えて登らないといけない道の方が楽しいですね。こういった岩道の歩き方も大分わかるようになってて、意外とサクサク登っていくことができました。

富士の斜面に折り重なるように続く山小屋を撮影。桁違いの登山客数を誇る富士山では、山小屋の数も桁違いです。吉田口七合目周辺だけでも標高2700mの花小屋から3000mの東洋館まで計7つの山小屋があります。その中でも僕たちが目指している鎌岩館は下から4番目、標高2790mにあります。

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七合目付近の山小屋の集まり (※)

まず最初の山小屋である花小屋に到着。六合目を出発してから初めてのちゃんとした休憩場所ということで多くの登山客でごった返してました。僕たちもここで一旦休憩。先に申し上げますと、あと100m弱登ったら鎌岩館だというのにここで30分近く休憩してしまいましたw まあ全然時間余裕あるからいっかと...。予定より遅く出発したのにも関わらず、実はこの地点でまだ15時。鎌岩館の予定到着時刻は16時なのでかなりハイペースで登ってこれたのです。

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険しい山肌をよじ登る登山道は渋滞中

花小屋付近はあまり広いスペースがあるわけではないですが、景色がとにかく良かったです。ここに来てついに雲海を見ることができました。雲海なんて飛行機の窓からでしか見たことなくて、自分の足で登ってきた場所から見たその光景には感動しました。また雲の隙間からは甲府盆地が見えました。

晴れている一方で、少し離れたところに高くそびえ立つ巨大な入道雲があり、雷かと思われる音が小さく聞こえてきました。さすがにこれに巻き込まれたら怖いと思い、時間を気にせずのんびり休憩していましたが、鎌岩館へと急いで出発することにしました。

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花小屋付近から見た雲海

次の日の出館までは崖のような急勾配の岩道を登っていきます。足を滑らさないよう一歩一歩慎重に進んでいきました。登山道は目印としてロープが張られているだけで、道と呼べるような道ではありませんでした。そして花小屋からたった3分で日の出館に到着。3分とはいえかなり体力を持っていかれました。日の出館では休憩せず、鎌岩館までノンストップで行くことにします。

日の出館からの道は緩やかでコンパクトなつづら折りの道でした。次の山小屋は七合目トモエ館。名前から察せるようにトモエ館は八合目にもあります。山小屋前のベンチは端から端までびっしりと登山客で埋め尽くされてました。

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七合目トモエ館手前

さあいよいよ鎌岩館へラストスパート! また急な岩場を登っていきます。道周辺に何も遮るものがなくて風の影響をモロに受けてしまうので、帽子どころか体も持っていかれそうでした。

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鎌岩館へラストスパート!

石垣の上に建てられた綺麗な山小屋が見えてきました。あれが今回泊まる鎌岩館です。鎌岩館の手前には七合目救護所への分岐点があります。七合目救護所は千葉大医学部OBがボランティアで運営している施設です。怪我をしたり、体に異変を感じたら寄りたいところですね。無理は禁物です。僕たちが鎌岩館を選んだ理由の1つには救護所がすぐ近くにあるということです。他にも鎌岩館を宿泊山小屋として選んだ理由はいくつかありますが、それは追ってお話するとして、「何かあったときが心配...」という方は救護所が近くにある鎌岩館をオススメしたいですね。

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鎌岩館まであと少し

花小屋を出発して10分、六合目を出発してから約100分で標高2790mに位置する鎌岩館に到着です! ここが今回の1泊2日富士登山の宿泊地。登山1日目はこれで終了です!

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鎌岩館に到着

時刻は15時45分ほど。スバルライン五合目から2時間半弱で行くことができました。一部難所があったものも大体はウォーミングアップといえる区間でした。まだ全然登れる体力はあるのですが、今日はここで明日の山頂アタックに向けてしっかりと体を休めることにします。

鎌岩館

2日目の出発時間は朝5時頃。それまで約13時間、体を休めながらのんびり過ごします。ここからは鎌岩館の紹介をしながら山小屋で過ごした時間を振り返りたいと思います。

まず改めて、今回の富士登山で宿泊山小屋として選んだのは「鎌岩館」(かまいわかん)という山小屋。先ほど掲載した外観写真からわかるように、2016年に全面改築されたばかりの新しい山小屋です。富士山の山小屋といえば寝袋が所狭しと並んだ大部屋で過ごすというイメージが強いですが、ここ鎌岩館は全部で4タイプの部屋があり、中には個室まであるという旅館のような造りになっています。kamaiwakan.jpn.org

僕たちが今回泊まったのは「小部屋」と呼ばれるタイプのお部屋です。個室のようにドアはありませんが、壁とカーテンで仕切られている部屋で、他の人の目を気にする必要のないプライベートな空間で過ごすことができるようになっています。

その部屋の紹介は後ほど。まずは鎌岩館からの景色を紹介します。雲が多くて麓までは見れませんでしたが、六合目からここまでの登山道ははっきりと見えました。もうこんなに登ってきたんですね...。と言っても今日1日で登ってきたのは500mほど。明日はここからさらに約1000mほど上へ登っていくわけです。山頂からの景色が本当に楽しみですね。

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鎌岩館から見た景色

それでは中に入っていきましょう。エントランスはこんな感じ。総杉板造りになっています。まずは一言「超キレイ!」。正直山小屋といえばあまり清潔とは言えない汚らしいイメージがどうしてもあるのですが、鎌岩館はそれとは真逆でビックリするほど清潔な感じでした。ただキレイなだけでなく、間接照明のほどよい明るさによってとても落ち着ける空間になっています。

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エントランス

エントランスでスタッフの方に名前を聞かれ、部屋へと案内してくれました。僕たちが今回泊まる小部屋は2階にあります。向かいには大部屋があり、1階には個室や更衣室、売店、食堂(談話室)があります。

2階に上がるとこんな感じ。廊下があって、左に小部屋、右に大部屋です。

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2階 小部屋(左) / 大部屋(右)

小部屋は定員2~3名2畳あります。2人なら1人で1畳スペースが確保できます。高さは約120cmほどだったと思います。十分なスペースですね。床はマットレスのようなものが敷かれていて体に優しい硬さでした。部屋にはノースフェイスの寝袋と枕が用意され、壁にはスマホなどの充電が可能なコンセント、天井にはリュックをかけるのに便利なフックに火災報知器まで設置されているという、山小屋とは思えないほどの充実した部屋となっていました。これはくつろぎがいがありますね...。

個人的な話なんですが、僕はちゃんとした環境じゃないと寝れないタイプで、しっかりと睡眠を取れるか心配していたのですが、結果とても良質な睡眠ができました。枕もベッドも柔らかいし、何より寝袋が流石ノースフェイスだけあって凄い心地よかったです。

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小部屋

部屋の次はトイレについても紹介しておきましょう。山のトイレといえばとにかく「汚い」「臭い」「虫がいる」の3連コンボなのですが、鎌岩館のトイレは「綺麗」「無臭」「虫ゼロ」という素晴らしい環境でした。

トイレは山小屋とは別の建物になります。夜に行きたくなったら寒い中外に出ないといけないのが惜しいですね。でもトイレ自体は文句なしでした。水に制約があるので流石にウォシュレットまではありませんが、便座除菌クリーナーもあるし、音姫までついているという女性にも嬉しい清潔なトイレとなっています。便器横にかけられたエアーガンを便器に狙って発射しボットンさせることで水なしで流せるようになっています。

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トイレ

トイレに行ったあとは部屋でめちゃくちゃのんびりしてました。電波環境も特に問題なくて、ソフトバンクですが普通に繋がりました。ドコモ、auの場合は電波を良好にする機械を設置しているとのことで、もっと環境がいいはずです。ゲームや動画も普通にできました。山小屋もここまで進化したんですね。

17時になったらお待ちかねの夕食タイム! 食堂に行くとカレーライスとハンバーグやポテトサラダなどが用意されてました。いただきます!

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夕食 カレーライス&ハンバーグ

お味の方ですが、山小屋で食べてるからか凄いおいしく感じました。お腹が空いていたのもあったと思います。お米は低カロリーで栄養価が高いという金芽米が使われているというこだわりが見られました。

隣りにいた年配の登山客の方が「私たちがあまり食べれないから...」と僕たちにカレーライスを分けてくれました。とにかくお腹が空いてたのでとても嬉しかったです。食堂にはジャズっぽい音楽が流れていてオシャレで落ち着いた雰囲気でした。

部屋もトイレも食事も文句なし。鎌岩館を選んで大正解でした。あまりに持ち上げすぎて「そんなにか?」と思われそうですが、実際本当に良かったんです。ちなみに料金の方ですが、小部屋の場合1室20700円(2人で泊まれば1人あたり10350円)、夕食代が1300円、トイレ利用料が200円(宿泊客は何回でも使える)でした。2人だと合計で23700円ですね。他の山小屋に比べると少し高めとなってますが、払う価値はあると思います。支払いは現金でもクレジットカードでもOKです。

夕食後はまたのんびりと休憩。19時過ぎに少し山小屋周辺を散歩してみようと思い、外に出てきました。夏とはいえ流石にもう真っ暗です。ここでヘッドライトの出番ですね。

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鎌岩館入口前

ここで鎌岩館の売店メニューを見つけたので紹介しておきます。鎌岩館の売店は宿泊客でもそれ以外の方でも利用可能。飲み物に軽食にお土産や登山アイテムなど色々売ってます。宿泊客以外の方は軽食を買った場合山小屋前のベンチに座って食べることができます。

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売店商品一覧

ヘッドライトの光だけを頼りに真っ暗闇の登山道を少しだけ登っていきます。夜の山の冷え込みは凄くて十分防寒しているにも関わらずかなり寒かったです。

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ヘッドライトを頼りに暗闇の崖を登る

鎌岩館の少し上の方にやってきました。ここからは甲府盆地の光が少し見えました。

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鎌岩館上から見た麓の光

また月明かりはとても綺麗で美しかったです。最初この光を見つけた時、何の光か2人とも全然わからなくて「なんであそこ光ってる?怖すぎない」と話してました。怪奇現象に遭遇したかと思いましたが、実際はただの月の光だったわけですw

そして星もよく見えました。普段東京で暮らしている僕たちは星なんてまともに見えないのですが、ここだと空が暗いのでビックリするほど星がよく見えました。地球からこんなに沢山の星が見えるのかと感動していました。

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月光

謎の怪奇現象(月)に夢中になったせいで結局30分近く外にいたので、体を冷やしてしまいました。暖を求めて山小屋へと戻ります。

外はとても寒かったですが、麓の街、月、星といった真っ暗だからこそ楽しめる美しい「光」があり、富士登山で泊まる際は夜の散歩をオススメしたいです。ただし体を冷やしてしまって、もし次の日風邪を引いてしまえば何しに来たんだって話になるので短時間で済ませるようにしましょうねw

部屋に戻って寝る準備を始めます。鎌岩館の消灯時間は20時です。部屋に戻ったとき既に寝ている方が結構いました。僕たちは鎌岩館で御来光を見てから出発するプランなので、起きる時間は朝4時頃とゆとりがあるのですが、山頂で見る方は未明から出発されるので早めに寝ているわけです。

僕たちも明日万全な体調で登山の臨むために早いですが就寝します。おやすみなさい~。

 

登山二日目編に続く


 

全3記事でお送りしている、ゆるっ登山vol.6「富士山」。次回は登山二日目編! いよいよ富士山頂の剣ヶ峰を目指して、早朝からのアタックとなります。お楽しみに。

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