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登山より過酷!? 剣ヶ峰から滑って滑って1500m下へ「富士山」下山編【ゆるっ登山】

シリーズ『ゆるっのvol.6では、8月28,29日に「富士山」に登ってきた記録を投稿中! 当記事はvol.6のPart.3である「下山編」です。vol.6は3本の記事に分けて投稿しています。

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当記事サムネイル (該当写真に※印)

当記事をご覧になる前に是非「登山一日目編」「登山二日目編」をお楽しみください。

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下山編では、日本最高峰剣ヶ峰に到達後から登山口の富士スバルライン五合目まで一気の約1500m一気に下っていきます。実はかなり過酷な富士下山...。その苦戦模様を当記事にてまとめました。今回もどうぞ宜しくお願いします。

シリーズ紹介

当シリーズの他記事や今後の登山予定などシリーズ全体の詳細をまとめています。

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前回 (vol.5)

富士山最大の側火山、標高2693mの「宝永山」に登ってきましたこれませんでした。

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タイムテーブル (下山編のみ)

※登山一日目編、下山編のタイムテーブルについては登山一日目編の冒頭をご覧ください

10:12 - 剣ヶ峰 [発]
--> 32分 (お鉢巡り(剣ヶ峰~)) -->
10:44 - 久須志神社 [着]

10:44 - 久須志神社 [発]
--> 34分 (吉田・須走ルート下山道) -->
11:18 - 本八合目トモエ館 [着]

12:35 - 本八合目トモエ館 [発]
--> 100分 (吉田ルート下山道) -->
14:15 - 六合目 [着]

14:15 - 六合目 [発]
--> 23分 (吉田ルート六~五合目) -->
14:38 - 富士スバルライン五合目 [着]

山データや当日の天気、詳しいルートなどについても登山一日目編の冒頭に記載しています。

お鉢巡り(剣ヶ峰~)

10:12 剣ヶ峰 [発] -> (32分) -> 10:44 久須志神社 [着]

2018年8月29日の午前10時過ぎ、無事剣ヶ峰に登頂した僕たちはこれから約1500m下の富士スバルライン五合目に向かって一気に下山していきます。帰りは高速バスじゃなくて路線バス&電車なので特に何時までに下りないといけないことはありません。YAMAP登山地図だと下山道入口から五合目までノンストップだと4時間20分で戻れるということなので、休憩挟んで目安15時半を目標に下りていきたいと思います。

まずは下山道入口がある久須志神社付近まで引き続きお鉢巡りを楽しみながら戻っていきます。剣ヶ峰から先のお鉢巡りルートはこんな感じに続いています。

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剣ヶ峰付近からお鉢巡りルート北方面を望む

剣ヶ峰から階段を下りていき、馬の背とは反対方向の坂道へ。反対側もまあまあ傾斜はありましたが、馬の背に比べたら緩い方でした。下りたと思ったらまた登っていき、「西安河原」という見晴らしの良く、広々としている場所にやってきました。

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西安河原付近

大沢崩れという浸食谷を横目に通り過ぎると、なんの障害物もない細い尾根を歩いていきました。この尾根がお鉢巡りの危険箇所の中で特に注意したい2ヶ所の2ヶ所目です(1ヶ所目は荒巻/詳しくは登山二日目編参照)。

ここもまた荒巻と同じように風の通り道になっていて、例えでもなんでもなく、本当に体が飛ばされそうなくらいの暴風が吹き荒れていました。荒巻より酷かったです。そしてただ風が吹いているだけでなく、道がとても細い尾根を通っているので、風に煽られて道から少し外れたら崖下へボッシュート、人生終了という恐ろしい場所になっていました。下の写真は実はその手前の写真で、実際に暴風が吹き荒れていた場所では撮影していません。危険というか死を感じるくらいでしたから...。手前の岩陰で待機し、風が落ち着いたらダッシュで尾根を抜けていきました。周りの登山客も皆行ってたので僕たちも行ったのですが、今振り返れば非常に危険な行為だったと思います。自分たちは行っておいてなんですが、こういう場合は進んでいくのをオススメしません。引き返すのが賢明な選択だと思います。

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雷岩付近細尾根

なんとか尾根を過ぎると下り。広々とした場所に登山客によってできた道跡を頼りに歩いていきます。やや手前にある窪みは小内院という噴火口でお鉢巡りルートではこの縁を歩いていくようになっていました。ちなみに小があるなら大もあるんじゃないかという話ですが、登山二日目編で紹介した巨大な山頂噴火口(旧噴火口)こそが大内院なんです。

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小内院付近

小内院付近では火口中心部に近い部分を歩くので景色は楽しめませんでした。道は岩が多少転がっているものの大分と歩きやすいタイプでした。小内院縁からは雪解け水が湧き出す泉「金明水」があるルートと、久須志神社へとそのまま向かうルートの二手に分かれます。前者はお鉢巡りルートではメジャーで比較的緩い傾斜の登り道になっています。一方後者は縁から一旦下っていき、そのあとやや急勾配な道を登って外縁に戻っていくようになっています。体力的に余裕があれば金明水に寄ってみるのもありですが、僕たちはそこまで興味があるわけではないのでスルーして前者のルートを選びました。

その2つのルートの合流地点、白山岳東分岐付近にやってきました。白山岳もまた八神峰の1つです。ここは緩い登り。外側の景色が見えるようになってきました。

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白山岳東分岐付近

間もなくして吉田ルートの頂上である「久須志神社」に到着! そしてそこから山小屋のある賑やかな場所を少し進んでいき、成就岳手前までやってきました。ここに吉田・須走口の下山道の入口があります。これでお鉢巡りは終了です!

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吉田・須走口下山道口

剣ヶ峰での休憩時間を除いて、約85分で1周できました。結構遅いペースで歩いてきてこれなので90分を目安に見ておけば余裕があると思いました。

久須志神社付近の山小屋で昼食にしようとしたのですが、タイミング悪く団体の登山客がやってきて非常に混雑していて、すぐに案内できないということだったので、山頂での昼食は諦めて下りていくことにしました。本八合目では登山道との接続ルートがあり、下山道から本八合目の山小屋群に寄れるようになっているので、そこで昼食にしようと思います。

さあいよいよ本格的な下山が始まります! 吉田ルート下山道は登山道と同様に本八合目まで須走ルートと重複しています。まずは食事を求め、本八合目へとサクサク下りていくことにします。

吉田・須走ルート下山道

10:44 久須志神社 [発] -> (34分) -> 11:18 本八合目トモエ館 [着]

富士山の主要4ルートは登山客数が多いため、登山道と別に下山道というものまで整備されています。登山道を下ったり、下山道を登ったりするのは禁止です。それ以前に登山道は登りやすく、下山道は下りやすく整備されているので逆に行くのは困難になっています。

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下山開始!

下山開始して少しのところで六合目方面の斜面を撮影。わかりずらいですが六合目付近までず~~っとつづら折りが続いているのがわかります。植生もなにもない広大な斜面をひたすら右へ左へ行ったり来たりして下りていくのが吉田ルートの下山道なのです。ゆえに登山道と比べて変化がほぼなく、非常に地味なんです。

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下山道約3700m地点から樹海方面を望む

まあただのつづら折りだったらお喋りでもして気を紛らしながらサクサクと楽しく下りていけるわけですが、そうはいきません。実は下山道は六合目手前までずっと砂利道なんです。傾斜はちょうどいい感じなのですが、砂利道なので砂埃が凄くて、何よりも「滑りやすい」のが一番大変でした。砂なので足への衝撃は普通に歩いていれば少ないですが、ズルっと滑りそうになってそれを抑えようとするときの負担は大きく、足への大きなダメージとなってました。

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下りはサクサク

下りなので基本的にサクサクと進めますが、滑らないように気にしながらなのでスピードは抑え気味で、やや小走りみたいな感じでした。砂埃を立てず足への負担が少ない歩き方をしようと色々試行錯誤しながら下りていきました。

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滑落注意

道の滑りやすさにずっと苦戦状態...。周りで滑ることを気にせずスピードを上げてスムーズに追い抜いていく登山客がいたので、その歩き方を真似してみたりもしたのですが、なかなか上手く行かず...。気づけば靴は砂埃で白くなってました。靴紐が解けたり、靴のなかに小石が入ったりと、なかなか大変な状況が続いてました。もしかしたら登山より大変なんじゃないかとここで思うようになってきました。過去の登山経験によって自分の中に「下山は登山より楽」という固定観念的なものがあったのですが、それがここで覆されようとしていました。

そしてここで、軽い高山病なのか追い打ちをかけるように片頭痛が襲ってきました。段々とペースが落ちていきます...。しかし遠方に本八合目の山小屋群が見えるところまで来ていました。本八合目で昼食休憩をするつもりなのでそこまでは頑張って下ろうと思います。

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遠方に本八合目山小屋群が見えてきた (※)

あと少し...。しかし砂利の深さが深くなっていき、歩く度にズボズボ足が埋まるのでなかなか進めませんでした。しんどいですが、これはゆっくり行くより軽く走っていった方がいいと思い、ここからは本八合目へ向かってややダッシュ気味で行くことに。砂利の深いところではできる限りスピードを上げたほうが足が埋まりにくくて負担が少ないことがわかりました。勿論ルートを外れて滑落しないよう、できる限り上斜面側を通るようにして十分気をつけました。

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本八合目山小屋群

本当にしんどかったので記憶も写真もあまりないのですが、そこからなんとか標高3400mの本八合目トモエ館に到着しました! 下山道入口からたった30分で300mも下りてきたことになります。登りだと本八合目から山頂まで80分かかっていたので凄いペースです。

時刻は11時過ぎ。昼食にしてはやや早い時刻ですがお腹はペコペコなのでここで食事にします。本八合目トモエ館では飲食メニューがとても充実していて、登りでも下りでも途中で食事をするならオススメしたい山小屋です。

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本八合目トモエ館

僕は牛丼を注文。大手牛丼チェーン店に行けば300円台で食べれる牛丼ですが、ここでは1200円とぶっ飛び価格でしたw しかし本当にお腹すいてしょうがなかったので買ってしまいました。いたって普通の牛丼なんですが、めちゃくちゃ美味しかったです。何か大きなことを達成したあとに食べる料理はなんでこんなに美味いんだろうと...。あっというまにペロリと完食してしまいました。

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本八合目トモエ館にて昼食(牛丼)

本八合目トモエ館では他にカレーライスや肉うどん、おでん、もつ煮、豚汁など色々ありました。高価格なのはこういう環境なので仕方ないですが、富士山での食事は特別なもので、きっとその価格以上に大きな満足感を得られると思います。なお下山道において山小屋は八合目の下江戸屋の1つしかありません。本八合目トモエ館のように登山道への接続ルートから立ち寄れる山小屋はいくつかありますが、その数も少ないのです。本八合目時点で空腹感があるなら無理に我慢せず、山小屋が沢山密集している本八合目で食事を摂るのが良いと思いました。限界に達して途中で倒れてしまったら最悪ですからね。

食事後はトモエ館前のベンチで2人とも寝てました。15分くらい軽く休憩してから行くつもりだったのですが、いつの間にか1時間も昼寝していて時刻はなんと12時半。おかげさまで偏頭痛は少し落ち着きましたが、寝すぎてしまいましたw しかし寝た割にそこまで体調は万全でもなく...。高山病の症状なので標高の高いところで休憩するより、下りていったほうが回復しそうです。

そういうわけで本八合目を出発して下山道へ戻ります。登山口の富士スバルライン五合目を目指して下山再開です!

吉田ルート下山道

12:35 本八合目トモエ館 [発] -> (100分) -> 14:15 六合目 [着]

時刻は正午回って12時半過ぎ。本八合目トモエ館から下山道に戻って下山再開です。まだ頭痛を抱えた状態なので休憩直後にも関わらずあまりペースが上がりませんでした。

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下山再開

本八合目から下江戸屋という山小屋までは吉田ルートと須走ルートの共用下山道に加えて、須走ルートの登山道が近くにあり、さらに共用下山道が途中で二手に分かれていたりと道がややこしいことになっていました。下山道は一気に駆け下りていくルートと下の写真のように短い間隔のつづら折りで少しずつ下っていくルートの2つがありました。前者は早いですがとにかく滑りやすいので、安全に行くなら後者のルートをオススメします。僕は安全策をとって後者のルートで行きました。まあそれでも滑りそうになったのですが...w

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須走下山道と吉田下山道の並行区間

標高約3350mの下江戸屋分岐というところにやってきました。下江戸屋は吉田ルート下山道において唯一の山小屋であり、宿泊も可能です。この山小屋の手前で吉田ルートと須走ルートが分岐します。この分岐においては案内を見落として間違った道に進んでしまう登山客が結構いるみたいです。富士山の案内標識では黄色が吉田ルート、赤色が須走ルートと統一されています。下山時は疲れているので判断力が鈍りやすいですが、登山口に辿り着くまで気を抜かずにこういった案内には注意したいところ。下山道は先述の通り登るのは非常に難しいので通り過ぎてしまうと引き返せません。

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須走・吉田ルート下山道分岐点

下江戸屋付近でも下山道と登山道を繋ぐ道があって白雲荘や元祖室に立ち寄ることが一応可能になっていました。ここでも案内を見落として間違った方向に行かないように注意です。

さあここからは約40回もの折り返し点がある長いつづら折りを七合目下くらいまでひたすら下っていくことになります。相変わらず登山道に比べるとかなり単調です。疲労が蓄積された状態でこの地味な道を下ってくのは気が抜けそうになりますが、引き続きとても滑りやすい道が続くので足元には十分注意したいところです。

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まだまだ道は果てしなく続く...

地面は赤い土に大小様々な大きさの石が混じった感じになっていました。土の深さは折返していく度に異なり、柔らかくてフカフカとした地面から土が少なくて硬さのある地面まで様々あり、地面の状態によって歩き方を変える必要がありました。

まずは下の写真のような柔らかい地面。このようなタイプの地面では普通に歩くのが困難なので「あえて滑るような歩き方」をしました。なるべく両足裏が地面に接地している状態を維持してザザザザッっと滑っていくような感じです。正直最も安全といえる歩き方かはわかりませんが、普通に歩こうとするとかなり時間がかかって体力消耗が激しいので、滑るようにして早く抜けていったほうがベストじゃなくともベターな選択だと思いました。もし滑るのが怖くて普通に歩きたいならできる限り端の方を歩くといいですね。

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フカフカとした地面に

一方であまり土が乗っかっていない硬めの道もあります。このような道は非常に滑りやすく、先ほどの柔らかい道のようにわざと滑るように行くのは非常に危険だと思うのでオススメしません。正攻法で一歩一歩慎重に下りていくしかないと思いました。早く行こうとして滑って膝など痛めてしまえばこのあとの下山に大きな影響が出てしまうので、焦らずに落ち着いて下りていきました。

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今度は固い地面に

標高約2800mの吉田ルート道標No.47にやってきました。約40分で500mも下ってきたことになります。折り返し地点のいくつかの場所にはこのような番号付きの道標が設置されていて、富士山五合目総合管理センターというところに繋がるSOS番号を確認できます。極力お世話になりたくないですが、もし怪我などで歩くことが困難になった場合は呼ぶしかありません。

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吉田ルート No.47

ここで友人君がトイレに行きたいということで、頭痛でペースが落ちている僕は「後で追いつくから先行ってていいよ」と言って、七合目にある公衆トイレまで先に行かせました。あまり別行動は宜しくないですがこの際仕方ありません。僕は下山道の滑りやすさに大変苦戦していたのですが、友人君は慣れた様子で颯爽と下っていっててビックリしました。

雲の隙間から樹海が見え。その左手前には七合目公衆トイレが見えてきました。友人君はあそこで待機しているということで、そこでの合流までのソロ下山頑張ります。

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つづら折りの終点が見えてきた

13:40、富士山吉田口下山道七合目公衆トイレに到着です! ここが下山道七合目として定められています。下山道においては下江戸屋以来のトイレで、トイレ前には登山時にも見かけた学生の団体が休憩していました。僕はこのトイレを使ってませんが、友人君曰く綺麗なトイレだったということです。このトイレを過ぎると、また六合目まで30分ほどトイレがないので気になる方はしておきたいですね。なおトイレの利用料金は200円です。

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七合目公衆トイレ

七合目公衆トイレ前で10分ほど休憩をとって出発。折り返し地点を3つほど過ぎるとつづら折りの道がやっと終わり、下山道は六合目に向かって真っ直ぐ進んでいくようになりました。等高線に近い向きに道が伸びているので傾斜は緩やかになってきました。道中には落石から身を守るためのシェルターみたいなのがありました。シェルターは道全体に設けられてなくて通らなくてもいけるようになっていますが、シェルター手前には「落石の恐れあり シェルター内を通行」という案内がされてました。もし岩が斜面を転がってきて万一直撃すれば最悪即死ですし、または岩と一緒に樹海に真っ逆さまです。命は大事なのでシェルター内を歩いていきました。死にたくないならシェルター内の通行を推奨します。

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シェルターを通る

植生もなにもない単調な下山道が続いてましたが、緑が増えて景色が楽しくなってきました。そろそろゴールが近づいていると感じるようになりました。また、ここに来て本八合目から苦しんでいた頭痛がピタッと収まり、少し元気になりました。やっぱり気圧の変化と空気の薄さが原因だったみたいです。ちょっとした頭痛なら治るまで粘って休憩するのではなく、さっさと下りていったほうがいいのかもしれませんね。

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緑が増えてきた

六合目手前、シェルターを抜けるとお馬さんが休憩していました。恐らく登山一日目編で紹介した富士吉田市乗馬組合の乗馬登山サービスの馬かなと思います。その傍には疲れた登山客が横になって休んでました。僕たちも寝転んで休みたいくらい体が重かったですが、ゴールまであと少しなのでここは辛抱して頑張って歩いていきます。

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休憩中のお馬さん

雲の上の世界に行き、雲海を楽しみながらここまで登山下山してきましたが、標高2500mを切ったところで雲の中に入っていき、下山道が霧に包まれていきました。結構濃い霧で一時は視界が真っ白でした。

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天候悪化...

六合目目前、右に登山道が見えてきました。間もなく登山道と合流して六合目に着きます。

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六合目目前

そして14時15分、本八合目トモエ館を出発してちょうど100分吉田ルート六合目に到着しました! 高山病っぽい頭痛と下山道の地面に苦戦してなかなかペースが上がりませんでしたが、大体130分かかるとされていた区間を30分も早く下りてこれました。意外と速いペースだったようです。

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吉田ルート六合目

六合目からは富士スバルライン五合目まで登山道と下山道は同じです。六合目では下りてきてヘトヘトな方やこれから登るために体力を蓄えようとしている方、軽装で散歩しに来ている方まで沢山の人が休憩していました。また六合目には公衆トイレが設置されています。ここを過ぎるとあとは登山口の富士スバルライン五合目までありません。五合目までそこまで距離はありませんが、気になる方は念の為行っておいた方がいいかもしれません。

僕たちは七合目公衆トイレで休憩後出発してからは緩やかな勾配の下山道が続いていてそこまで体力を消耗していないので、六合目では休憩をとらずに通過しました。もうここまで来たならゴールの富士スバルライン五合目までノンストップで行きたいと思います。

富士登山もいよいよ終わりが見えてきました。

吉田ルート六~五合目

14:15 六合目 [発] -> (23分) -> 14:38 富士スバルライン五合目 [着]

先述した通り吉田ルート六合目から富士スバルライン五合目までは登山道、下山道とも同じ道となっています。

六合目出発後もあまりよくない天候が続きました。雨は最後まで降ることなかったですが、視界はあまりよくない状況でした。

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斜面を覆う霧

樹林帯に入り、久々に森林を歩きます。やはり森の中を歩くのは気持ちがいいです。時間的に登っていく人の方が多く、この時間に僕たちのように下っている方は少数派でした。

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久々の森林ウォーキング

六合目からのんびりと緩い坂道を下っていくこと25分、富士スバルライン五合目約25時間ぶりに戻ってきました~! 14時38分、これにて富士登山は終了です!!

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富士スバルライン五合目に帰ってきた!

本八合目にいたときに比べたら元気な状態で登山口に戻ってこれましたが、体はもうボロボロ。疲労困憊でした。五合目到着後は売店などブラブラ周り、お土産を購入したりで少しの時間過ごしました。

帰りは富士急のハイキングバスに乗って五合目から富士急の富士山駅へ。富士山駅はもともと富士吉田駅という名前でしたが、2011年に富士山の玄関口としてのイメージを高めるために改名されました。富士山駅からは大月駅まで富士急に乗り、大月からは中央線に乗って東京方面へ...。特に大きなトラブルもなく、夜に無事自宅に戻ってこれました。

以上、これにて富士山登山録を〆させていただきます。

評価・感想

ゆるっと評価

※客観性に乏しい、主観強いゆる~い評価なのであまり参考にしないように! 10点満点1点刻み。各評価の詳細はコチラをご覧ください。

【難易度】9 【体力】9 【自然】10 【アクセス】7

登り、下りともに吉田ルートを利用した場合における評価です。山が同じでもルートや天候、時間帯など諸条件により、評価は大きく変わってきます。

(コメント)

  • 難易度
    富士登山に向けて色んな山に登ってきて様々な知識やテクニックを身に着けてきましたが、富士登山においても新たに勉強になったことが沢山ありました。吉田ルートは富士山で一番登りやすいルートとされてはいますが、登り七~本八合目の岩場、下りの滑りやすい砂利道といった苦労した点が多々ありました。お鉢巡りにおいても危険箇所が多く、剣ヶ峰直前の馬の背は僕たちのこれまでの登山における様々な経験の中で一番キツかったです。
  • 体力
    休憩除いて登りは6時間以上、下りは3時間以上も歩きました。1泊2日といっても山小屋での睡眠で体力を100%回復できるわけではなく、最終的に相当限界までスタミナを消費しました。どの山においてもそうですが、富士山においては登山前の睡眠と栄養摂取は特に不可欠なものだと感じました。万全な体調ではない限り挑戦は控えたほうがいいです。
  • 自然
    文句なしの満点です。森の中を歩いていくような登山ではないので、頂上だけでなく登山中でもダイナミックな景色を楽しむことがでできました。六合目までは高原植物も楽しめました。御来光はとても美しいもので、それに照らされて金色に輝く雲海は幻想的でした。他にも語りたい富士山の自然の魅力が沢山ありますが割愛。日本一の自然を楽しみたいなら富士山でしょう。
  • アクセス
    標高の高い山ほどアクセスが不便になる傾向ですが、富士山は毎年多くの登山客がいることから、交通手段が沢山ありました。主要なルートが4つあることから富士山周辺の各地から訪れることができます。首都圏勢においては吉田ルートへのアクセスが非常に便利で、新宿駅から直通のバスが運行していたり、またマイカーでも高速など使って行きやすいです。高速バスおよび路線バスの本数はシーズン中は多めで、登山口に向かう時間調整もしやすいです。

感想・反省点

【感想】山小屋選びは大切

今回七合目にある「鎌岩館」という山小屋に宿泊しましたが、この選択は大正解でした。山小屋を選ぶにあたっては、できる限り余裕のある登頂を目指すために「体への負担がどれだけ少ないか」ということを第一に考えました。鎌岩館には大部屋だけでなく、小部屋や個室まであり、さらに吉田ルートで一番新しくできたのでとても綺麗でオシャレで過ごしやすかったです。また、今回泊まった小部屋には寝袋や枕が完備されていて質の高い睡眠をとることができました。そして山小屋のある高さも選択にあたって考慮しました。御来光を山頂で見る場合は本八合目あたりの山小屋を選ぶのが良いですが、今回の富士登山では山小屋で御来光を見るというプランだったため、山小屋の中では低い位置にある(七合目)ところを選びました。高山病は標高0m付近から2500m以上まで1日で移動すると発症しやすいと聞いていたので、1日目においてはその標高差を七合目に泊まることによってできる限り抑えました。このように体への負担が極力少ない山小屋を選ぶことによって万全な体調で登頂に臨むことができました。結果的に山小屋選びの重要性を感じることとなりました。

【感想】文句なしの大自然

富士登山においては、日本国内に沢山ある素晴らしい自然の中でも卓越した迫力と壮大さを誇った自然を楽しむことができました。前回vol.5の宝永山登山でも書きましたが、富士山の自然は桁違いのスケールです。六合目から頂上へと果てしなく続く斜面、登山中に後ろを振り向くと見れる広大な樹海と雲海、頂上の巨大な噴火口などどれも日本とは思えないほどのスケールのもので、富士山でしか楽しむことのできない独特な自然環境でした。

【感想】余裕あるスケジュールで余裕ある登山

今回の登山では過去の登山(特に前回の宝永山登山)における反省から非常に時間的余裕をもたせたスケジュールにしました。YAMAPの登山地図から算出した所要時間の約1.5倍ほどかかったとしても後の予定に影響が出にくいようなスケジュールにしたことで、途中各所で十分な休憩をとることができ、のんびりとしたペースで焦らず楽しく登っていくことができました。また、遭難や事故は無理に焦ったときに起こりやすいとされています。スケジュールに余裕を持たせることでマイペースな登山を楽しめるだけでなく、安全な登山を遂行できました。

【反省点】振り返れば危険な行動をしていたかも...

結果的に大きなトラブルなく終了した今回の富士登山ですが、振り返れば事故に繋がるような行動をいくつかとっていました。例えば、お鉢巡りの大沢崩れ上部付近における強行突破。大沢崩れ上部は風の通り道になっていて当時は台風レベルの暴風が吹いていましたが「ここまで来て1周しないのは...」と思い無理に進んでしまいました。しかしあのような行為は最悪滑落してお陀仏という結末も可能性としてはゼロではなかったわけで、大きな判断ミスだったと思っています。他にも下山道八合目からの別行動や登り七合目付近の岩場において無理のある進み方をしてしまったりと、振り返れば危険な行動をいくつかとっていました。何事もなく終われたとはいえ、このような行為の積み重ねがいつか事故に繋がると思うので反省したいです。

【反省点】下山道に超苦戦

下山道の地質に大苦戦しました。足がズボっと埋まる柔らかい地面、とても滑りやすい硬い地面の2パターンがあり、どちらもコツをつかめるまで時間がかかりました(後者においては未だによくわかってませんが...w)。宝永山でも似たような経験をして反省点として書いたので、その経験から色々ネットで調べたりして歩き方を勉強して富士登山に望んだのですが、実際には思うように行きませんでした。あのような道はとにかく経験を重ねて慣れるしかないのかなと感じました。似たタイプの山を探して歩き方を覚え、来年の富士登山(予定)でリベンジできたらと思います。

【反省点】行動食足りなかった

その通り持ってきた行動食が普通に足りなかったです。登山中でほとんど消費してしまいました。行動食の重要性は富士登山前に予め調べて把握していたので、ミックスナッツやドライフルーツなど色々持ってきましたが、思っている以上に沢山消費してしまい、量が少なさに途中気づきました。そのため下山時においては本八合目で昼食をとるまで腹ペコ状態になってしまいました。今回の経験で大体必要な量がよくわかったので、来年の登山に繋げたいと思います。

 


以上、ゆるっと登山vol.6「富士山」でした! ここまでお読みいただきありがとうございました。是非登山一日目編二日目編もお楽しみください。

YAMAPの方に活動日記を投稿しているのでコチラもどうぞ。

yamap.co.jp

そして...、2018年シーズンはこれにて終了です!!

と言うはずだったのですが、実は番外編ということで9月にもう1つ山に登ってきました。その山は世界三大夜景が楽しめる「函館山」2019年1月下旬投稿予定です。コチラどうぞお楽しみに。

また、2019年も沢山登山やっていきます。まだ登頂できていない山が日本には数え切れないほどあります。2019年シーズンでは2018年シーズンと同じように関東地方の山(筑波山や甲武信ヶ岳、日光白根山など検討中...)を中心に登っていき、8月には再度富士山へ。今度は頂上で御来光を見たいと思っています。もうゆる要素がなくなりつつある当シリーズですが、2019年も「ゆるっ登山」をどうぞお楽しみください。